2018年度活動方針決定

1月20日、豊かな狛江をつくる市民の会

第30回総会&新春のつどい2018を開催


1月20日(土)午後1時半から、狛江駅近くの泉の森会館3階ホールで、《豊かな会》の第30回総会と“新春のつどい2018”を同時開催しました。55人の会員・支持者の皆さん+お子さんが参加しました。以下、その概要の報告です。

豊かな狛江をつくる市民の会第30回総会

 午後1時半、テーブルの上にはすでにお料理が並んでいましたが、まずは30回総会。司会進行と議案提案は絹山事務局長がおこないました。提案された

「2018年度活動方針(案)」の全文は、以下のとおりです。

 

《豊かな会》の前回(第28回)定期総会は一昨年1116日夜間、全力でたたかい、惜敗した6月市長選挙の“総括”論議を深めることと、“次”につなげる活動方向を検討し合うことを主なテーマとして、《まちの主人公は市民!オール狛江の会》(この日に解散を決議)総会に連続して開催されました。

この前回総会以降の《豊かな会》の主な活動については、

《豊かな会》の活動執行態勢

「狛江市政ワイワイ会議」の活動

◇市民派都議候補・いび匡利さんを推薦、見事当

◇戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会の闘い

◇衆院選、22区市民連合のとりくみ

◇こまえ社保協(社会保障推進協議会)のとりくみ

◇その他の活動・とりくみ

──の項目について、当会会報『豊かな狛江』12月号にその概要を掲載し、「総会時間が限られていますので、事前に会員、ご支援いただいている皆様から、この約1年間の《豊かな会》の活動についてご意見等をいただきたいと考えています。寄せられたご意見等は、本紙の新年1月号(1226日発行予定)に掲載して、事前に会員、ご支援いただいている皆様にお伝えし、120日の

総会での論議を深めるために資したいと思います。」と呼びかけました。

 寄せられたご意見等は、

《豊かな会》の役割はもう終わったのでは?

◇矢野さんがもっと《豊かな会》の前面に

◇事務局長が抱えすぎなのではないか?

──の3通にとどまりましたが、「事務局長としての考え」とともに、会報『豊かな狛江』1月号に掲載しました。

 これらを踏まえて以下、2018年度活動方針案を提案しますので、「新春のつどい」の部を含めて、活発な議論を要請します。

◎“市民本位の狛江市政”の実現に向けて

1996年に起ち上げた《豊かな会》は、政治家個人の後援会のようなものではなく、“市民本位の狛江市政”(その基本方向は後掲)をつくりだすための市民団体との位置づけでした。したがって、矢野市民派市政誕生後も当然「応援団」として頑張りましたが、“市民本位の狛江市政”の基本方向に違背する市政運営には反対したこともあります。

 2012年市長選挙での矢野市長に引退、その「後継者」として田辺候補を擁立して確認団体として闘ったのも、2016年に平井候補を応援して闘ったのも、“市民本位の狛江市政”をつくりだすためであり、《豊かな会》の役割はもう終わったとは言えません。

 しかし一方で、《豊かな会》の活動経過を振り返ってみると、「選挙が終われば寝てしまう」と指摘される実態側面があったことは否めません。

16年市長選挙で平井里美さんを擁立し、確認団体として闘った《小さな声を聞く狛江》が政治団体として活動継続していることもふまえ、《豊かな会》存続を含めた、今後の方向性については、今秋に開催する次回総会で結論を出すことをめざして論議・検討を継続します。

私たちが考える“市民本位の狛江市政”の基本方向

@憲法を守り、くらしに活かす市政。

A市民と共に悩み、考え、行動する市政。

B特定の階層やグループ、あるいは一党一派にかたよらず、市民の生活と生産と労働を擁護し、市民全体の福祉を追求する市政。

C“まち”の主人公が市民であることをふまえ、あらゆる市政領域で“市民参加”を大胆に広げる。中央集権に反対し、地方自治を守り育て、住民自治に基礎づけられた市政。

D利権や特権を排除し、ガラス張りで隠しごとのない、市民全体の理解と合意を前提とした、そして計画的な展開を進める市政。

E市役所職員が、市民に奉仕する専門家としての主体性と誇りをもって、市民と手を携えて効率的に行政執行にあたる市政。

F平和こそ市民生活の基礎であることをふまえ、反戦・平和の“わがまち”─狛江を、そして世界平和の実現に努める市政。

G開発優先から市民生活優先への転換、自然と共存する“まちづくり”を、市民の合意と納得、市民参加によって進める市政。

H子ども達の一人ひとりが大切にされ、共に育ち合っていく学校、保育園、地域をつくりだしていく。おとしよりや「ハンディ」をもった市民が安心してくらせる、市民福祉第一、共に生きる“まちづくり”を推進する市政。

I人間性を奪い去るあらゆる差別に反対し、社会矛盾の下で弱い立場に追いやられている市民にとって「頼りになる」市政。

J大震災・原発事故を受けて、実践的防災・減災対策を確立し、原発に頼らない地域社会をめざす市政。

◎広範な市民運動・市民活動との連携

《豊かな会》に結集いただいている個人・団体の皆さんが、自らが担っている要求運動やとりくみを精一杯、活き活きと展開していただき、市民への影響力、市民からの信頼をいっそう広げていただくことが第一だと考えます。

◇そうした基盤に支えられて《豊かな会》は、広範な市民運動・市民活動との連携を追求し、市民福祉切捨て市政との対抗・反撃、市民派市政の復活に的を絞った市民運動を全力で進めていきます。

引き続き、《こまえ社会保障推進協議会》運動に積極的に参加していきます。

◎《小さな声を聞く狛江》と連帯

◇市民本位市政の後退を許さず、市民派市政の復活に向けて《小さな声を聞く狛江》と連帯します。

◇「狛江市政ワイワイ会議」活動に積極的に参加します。

◎9条改憲阻止、安倍政権打倒のたたかい

◇《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》に結集し、安倍9条改憲N0!

憲法をかす全国統一署名(3000万人署名)などに全力でとりくみます。

◇《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》が参加する《市民連合ちょこみな@東京22区》運動を通して、次の総選挙においては、安倍政権打倒のため、東京22区における“市民と野党の統一候補”を追求します。

◎19年4月市議選へのとりくみ

市民に冷たい市政にストップをかけ、市民派市政の復活を実現する道程にとって、19年4月の市議選は極めて大事な選挙でとなります。

◇前回市議選では、5人の共産党公認候補を“市民派市議候補”として推薦し、微力ながら応援しました。

◇《豊かな会》が考える“市民派市議候補”とは、広範な市民の皆さんと手を携えて活動する人物であり、前記の“市民本位の狛江市政”の基本方向の実現に向けて《豊かな会》と連携できる候補者です。

今秋に開催する次回総会で、推薦・支援する市民派市議候補を決定します。

◇市民本位の狛江市政を築き上げる立場で、市政・市議会の動きに対する検証活動を強化していく必要があります。その一環として市議会傍聴は重要であり、とりくみの強化が必要です。

◎《豊かな会》の組織態勢強化を追求

◇世話人会の態勢は留任を基本としますが、世代交代を追求します。

◇《豊かな会》の活動展開の軸になるのが世話人会です。毎月第4月曜日の午

後7時〜9時、《豊かな会》の暫定事務所を置いている「みんなの広場」で開催

します。拡大版ですので、会員の方はぜひ参加ください。また、必要な場合は、臨時世話人会を開催します。

 

2018年度活動方針案の提案説明を終えた絹山事務局長からは、新春のつどい」の部でも結構ですので、ぜひ活動方針案を補強するご意見をいただきたい、出されたご意見は世話人会で検討して活動方針に活かしていきたい、それを前提に本議案に異議がなければ承認していただきたい、旨の発言があり、参加者全体の拍手をもって2018年度活動方針を決定しました。

引き続いて新春のつどい2018を開催

午後2時頃、引き続いて“新春のつどい2018”に移行しました。司会者は《豊かな会》世話人の林健彦さん。

増田共同代表による主催者開会あいさつ&乾杯発声。皆さんの元気な「カンパーイ!」の唱和で、賑やかに新春のつどいがスタートしました。

 

ご来賓の皆様から連帯のごあいさつをいただきました

 お忙しい中おいでいただいた、以下の6団体の方々(発言順)から連帯のお言葉をいただきました。

◇こまえ社会保障推進協議会 《豊かな会》も団体会員となっている《こまえ社保協》からは、会長の岡村誠さんから連帯のごあいさつをいただきました。

こまえ派遣村 「ホームレス」の人達の支援にとりくんでいる市民団体です。《こまえ社保協》や《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》の運動を当会と共に進めています。代表の岡村透純さんから連帯あいさつをいただきました。

◇狛江の放射能を測る会 7年前の福島第1原発事故後、地道な市民運動を展開しています。《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》の賛同団体にも加わっています。連絡担当(実質の代表?)の西尾真人さんからごあいさつをいただきました。

◇戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会 2015年6月、安倍政権による憲法違反の戦争法(安保法制)案の国会上程という暴走政治に危機感を覚え、17の賛同団体、136人の賛同市民により起ち上がりました。

「15年安保闘争」では、6月19日を初め3回にわたる市内デモ行進(いずれも200人以上の市民の皆さんが参加)の実現、また幅広い共闘組織《戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会》が主催する国会前集会などに積極的に参加しました。

9月19日未明の戦争法(安保法制)強行採決、「可決・成立」後は、《総がかり行動実行委員会》が呼びかけた戦争法廃止全国統一署名(2000万人署名)運動に積極的にとりくみ、《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》が集約できた分だけでも、狛江で9500筆を超える署名を集め、国会に提出しました。現在は、「安倍9条改憲N0!憲法を生かす全国統一署名」(3000万人署名)へのとりくみも始めています。

 《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》事務局長の牧岡善隆さんからごあいさついただき、3000万人署名へのとりくみなど、狛江の地から9条改憲国会発議阻止、安倍政権打倒のたたかいを強化しよう、とのアピールがありました。

社会民主党・狛江総支部 市原広子市議が連帯のごあいさつ。昨年10月総選挙の結果は厳しいものであったが、社民党は引き続き共産党を初めとした立憲野党と共闘し、安倍9条改憲N0!などを闘っていく、旨のご発言がありました。

◇小さな声を聞く狛江 代表の平井里美さんはこの日、先約が入っており、同会の重国毅さんが平井代表のメッセージを読み上げてくれました。以下、その内容です。

 皆さま、本日はお招きいただきましたのに、出席出来ず、申し訳ありません。
本日は、月刊社会教育60周年の記念シンポジウムがあり、狛江の市民活動で学んだことを発表して参ります。私がもし公民館、社会教育と出会わなければ、今の私は存在しなかったと思います。今、大人が多様な価値観と出会い、自由に意見を言い合い、どのような社会を作っていきたいのか、共に考え合う機会が急速に失われようとしています。私にできることはほんのわずかかもしれませんが、もしできることがあるなら、今後も取り組んで参りたいと思います。
豊かな会のような、素晴らしい会が、地域と人々をつなぎ、発展されますことを、心よりお祈りしています。 平井里美

 

日本共産党狛江市議団の5市議から連帯あいさつ

3年前の狛江市議会選挙、《豊かな会》は初めて5人の共産党公認候補を“市民派市議候補”として推薦し、微力ながら応援しました。以降、“市民本位の狛江市政”の基本方向の実現に向けて《豊かな会》は、日本共産党狛江市議団と連帯して活動を進めています。この5市議からご発言いただきました。

◇岡村しん市議 会場の皆さんにクイズ。LGBT(性的少数者)の人は狛江に何人ぐらい?の質問。答えは、推定6,000人以上とのことです。7.5%以上ということです。岡村市議は、少数者の声が届く市政の実現を強調しました。

◇宮坂良子市議 国民健康保険の都への「一本化」に伴う国保税引き上げの危険性に触れ、市民の命と健康を守る市政の重要性を指摘しました。

◇西村あつ子市議 「セクハラ疑惑」や恣意的職員異動の問題をとり上げ、《豊かな会》が“市民本位の狛江市政”の基本方向の中で掲げる「市役所職員が、市民に奉仕する専門家としての主体性と誇りをもって、市民と手を携えて効率的に行政執行にあたる市政。」にほど遠い現市政を刷新する必要性を語りました。

◇田中智子市議 空き家を利用した調布市のとりくみの紹介、市民センター増改築での《市民の会》との協働を初めとした市民参加の重要性を訴えました。

◇鈴木えつお市議 12月市議会での核兵器禁止条約の批准を求める陳情の採択が実現できたことを報告し、市民運動の重要性を指摘しました。また、「セクハラ疑惑」問題を追及する決意を表明しました。

 

アピールの時間? 5人の方々が登場

 プログラムにはなかったのですが、参加の皆さんにアピールしたいと声があり、司会の林さんの「英断」でアピールの時間?がもたれました。

◇Nさん 中央公民館のつどいへの参加企画として、3月9日(金)午後5時から「お話し喫茶」を今年も開催するので、ぜひご参集を、などのアピール。

◇Kさん 沖縄平和運動センター議長の山城博治さんなど3人への不当弾圧事件、3月14日の那覇地裁判決を前に、裁判長あての無罪判決要請の署名のご協力を、とのアピール。

◇Wさん 脱原発署名へのご協力を、などのアピール。

◇Mさん 平和委員会では毎年、中央公民館のつどいで原爆・空襲展示をおこなっている、今年も実施するので、ぜひお手伝いを、とのアピール。

◇Iさん 消費税増税に反対の声を広めよう、などのアピール。

《豊かな会》加盟団体からの2分間スピーチ、矢野共同代表が閉会あいさつ

 いよいよ“新春のつどい2018”も終盤。《豊かな会》の加盟する9団体から「2分間スピーチ」をもらいました。以下、お名前のみ報告します。

・東京土建一般労働組合狛江支部=牧岡書記次長 ・日本共産党地区委員会=阿部委員長 ・新日本婦人の会狛江支部=周東支部長 ・こまえ年金者の会=高橋副会長 ・都教組狛江地区協議会=欠席 ・共生のまち−狛江をめざす会

=絹山さん  ・民主商工会調布狛江府中支部=石塚さん ・調布狛江地区労働組合総連合=欠席 ・生活と健康を守る会狛江支部=福傳さん

最後に共同代表の矢野裕さんが閉会あいさつ。賑やかな集いを終了しました。