寄稿のページ

事務局長 絹山達也

 原稿不足解消のための「自衛策」というわけではありませんが、勝手ながらわたしの文章の連載を再開させてもらいます。豊かな会に関係することが中心ですが、たまには(?)外れることもあると思います。大目に見てください。

◎7月23日(月)、岩戸北3丁目にお住いの芹澤清さんの奥様から《豊かな会》
に電話。昨日、入院していた関東中央病院で亡くなったとのこと。選挙中にも顔を出し、励ましてくれていたのに…。ご冥福をお祈りいたします。

◎7月23日(月)夜、東京土建狛江支部主催の公契約条例学習会に参加しました。
同支部から《豊かな会》に案内状をいただきましたが、会報『豊かな狛江』7月号への掲載は間に合わず、会員の皆さんへのお誘いはできませんでした。
 公契約条例については、今回の市長選での公約「市民(ひと)輝くまち―狛江へ! 私の基本政策―新6つのビジョン」の中で、「公契約条例の制定や住宅リフォーム助成など、産業振興のとりくみを進めます。」と書いており、その実現に向けた努力は《豊かな会》の責務である、そう考え、事務局長の職務?として参加しました。
 講師は東京土建本部書記次長の松森陽一さん。詳しいレジュメ・資料が用意され、公契約条例制定の社会的・市民的意義を再確認することができました。肝心なその中身・内容については、同支部が作成する(だろう)報告を利用するなどして、なんらかの形で当会会員・支持者のお伝えしたいと思っています。
 学習会の閉会あいさつに立った星書記長は、市の担当部長は担当職員の配置が必要になるなどと後ろ向きな回答にとどまっている、新しい市長には思いっきり要求をぶつけていく、狛江でも「三者懇談会」(労組・業界団体・市行政)を設置し、3年以内に公契約条例制定をめざしたい、など今後の運動への決意を語っていました。
 《豊かな会》に参加する、市内最大の大衆団体である東京土建狛江支部の長年にわたる切実な要求である公契約条例制定に向け、《豊かな会》全体での活動も問われている、そう感じた学習会でした。

◎7月26日(木)昼頃、区役所内の世田谷区職労事務所を増田共同代表、田辺さん、わたしの3名で訪問。応対しくれた工藤委員長・藤本書記長に選挙応援への御礼を述べるとともに、支援に応えられなかった選挙結果についてお詫びいたしました。
 工藤委員長・藤本書記長からは、選挙戦へのねぎらいの言葉もいただき、また、16年間の矢野市民派市政の実績は狛江在住の組合員からも評価されていること、市民派市政の復活に期待していることなど、励ましをもらいました。
 わたし達からは、ともすると選挙が終われば「お休み」状態となり「矢野市長まかせ」傾向だったことを克服し、なんとしも市民派市政の復活させるため、《豊かな会》運動の再構築を図っていく決意を伝え、会談を終えました。

◎7月31日午前、みんなの広場で会報『豊かな狛江』8月号の製本・仕分け作業を梅木さん・西尾さん・林さんと4人で賑やかにやりました。11時前には終了。配布担当者へのお届けの分担をおこない、それぞれ厳しい暑さの中へ自転車で出発しました。

◎8月1日、新聞折り込みされていた『広報こまえ』に高橋市長の「市長コラム(1)」が掲載されていました。タイトルは、市民とつくる「明日の狛江」。
 その中で高橋市長は、
◇私が市長に就任して20日余りが経過しました。こうしたイベントと市との関わり方も含め、狛江市政全般について、現在猛勉強中です。その一定の成果を9月に開催予定の狛江市議会第3回定例会において、私の初めての所信として表明したいと考えています。
◇その前提となる財政状況について、前号でお約束したように今回4・5面に示しました。市民の皆様とこうした客観的な情報を共有しながら、「明日の狛江」を共に考えていけたらと思います。
──などと書いています。
その4・5面では、
◇狛江市の基金(貯金)は市民一人当たり2万3,600円で2番目に少ない金額です。また、市債(借金)は市民一人当たり27万9,300円と、3番目に多い金額です。
◇経常収支比率は、依然として100%を超えている状況ですが、23年度は若干改善し、101.6%となる見込みです。26市では13年度から17年度までは最下位でしたが、22年度は20位となりました。
◇公債費比率は一般的に、10%を超さないことが望ましいとされています。15%前後を推移していた狛江市ですが、ここ数年は減少傾向となり、22年度は12.4%、23年度は11.8%となる見込みです。
 しかし、依然として10%を超えている状況で、26市順位では17年度以降、最下位が続いています。
──などと、この間の矢野市政がとりくんできた財政再建、財政基盤確立に向けた行財政改革をまったく無視した内容になっています。

◎8月7日、市役所ホームページの「電子公告板」を見たら、岩戸地域センター建替検討委員会設置要綱が前日付けで公布されたことが載っていました。
 エレベターもなく、老朽化が進んでいる岩戸センターの建て替えがいよいよ動き出したことはけっこうなことですが、来年の3月末が任期となっている検討委員会を「非公開とする」との規定が気になります。
「非公開」の根拠規定として情報公開条例第9条第4号をあげています。第9条の全文は次のとおり。

(情報の公開義務)
第9条 実施機関は,公開請求があったときは,公開請求に係る情報に次の各号に掲げる情報(以下「非公開情報」という。)のいずれかが記録されている場合を除き,公開請求者に対し,当該情報を公開しなければならない。
(1) 個人に関する情報(事業を営む個人の当該事業に関する情報を除く。)であって,特定の個人が識別され得るもののうち,通常他人に知られたくないと認められるもの
(2) 法人その他の団体(国及び地方公共団体を除く。以下「法人等」という。)に関する情報又は事業を営む個人の当該事業に関する情報であって,公開することにより当該法人等又は当該個人の権利,競争上の地位その他正当な利益を明らかに害するもの。ただし,次に掲げる情報を除く。
ア 人の生命,身体又は健康に危害が生じるおそれがあると認められる情報
イ 市民の生活に影響を及ぼす違法又は著しく不当な行為に関する情報
(3) 法令又は条例の規定又は主務大臣等からの法的拘束力のある指示により公開することができないとされている情報
(4) 市の機関内部若しくは機関相互又は市と国等との間における審議,検討又は協議に関する情報であって,公開することにより,率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれ,不当に市民の間に混乱を生じさせ,又は特定の者に不当に利益を与え,若しくは不利益を及ぼすことが明らかに認められるもの
(5) 市の機関及び国等の機関が行う事務又は事業に関する情報であって,公開することにより,公正な行政運営を阻害する次に掲げるもの
ア 監査,検査,取り締まり又は試験に係る事務に関し,正確な事実の把握を困難にする情報又は違法若しくは不当な行為を容易にし,若しくはその発見を困難にする情報
イ 契約,交渉又は争訟に係る事務に関し,市又は国等の財産上の利益又は当事者としての地位を不当に害する情報
ウ 調査研究に係る事務に関し,その公正かつ能率的な遂行を不当に阻害する情報
エ 人事管理に係る事務に関し,公正かつ円滑な人事の確保に著しい支障を及ぼす情報
オ アからエまでに掲げるもののほか,当該事務又は事業の性質上,当該事務又は事業の適正な遂行を著しく困難にする情報
(6) 公開することにより,犯罪の予防又は捜査その他公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼすことが明らかであると認められる相当の理由がある情報

建替検討委員会が「率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれ,不当に市民の間に混乱を生じさせ,又は特定の者に不当に利益を与え,若しくは不利益を及ぼすことが明らかに認められるもの」とは思えないのですが、どうでしょうか? 情報をお持ち方、教えてください。

◎8月8日、市役所ホームページの「電子公告板」。公共施設再編方針改定庁内検討委員会設置要綱が前日7日付けで公布されたことを発見(?)。
 「目的」を「施設別再編方針について…実行性のある再編プログラムとするよう改定するため」としています。メンバーは政策室長(委員長)、管財課長(副委員長)など12名の管理職。任期は明記されていないので、いつまでに不詳ですが、市民の中で議論のある公共施設再編方針の見直しが市行政内部で動き出すことになります。次の問題は市民参加、市民の参画です。

◎8月11日の土曜日午後、狛江の放射能を測る会主催による講演会「福島第一原発事故とこれからの電力エネルギー」に参加しました。
講師は元・気象研究所研究室長で理学博士、豊かな会の共同代表でもある増田善信さんでした。
増田さんは、「人災」と断定した国会事故調報告の意義から話を始め、パワーポイントを駆使して1時間半にわたり、
◇日本の原発は津波に弱い
◇放射性物質は何処まで流れたか
◇福島原発の汚染地図とチェルノブイリとの比較
◇放射線の人体影響 何故放射線はこわいのか
◇放射線を減らす除染はどうするのか
◇使用済み核燃料の処理・処分が無い
◇福島原発はどうなる 今後の見通し
◇人類と核は共存できない
◇危険な原発は廃炉以外にない
◇原発なしで電気は賄えるか
◇原発なしで温暖化を防ぐために 省エネと自然エネルギーの利用
◇自然エネルギーの導入する際の基本的な考え
◇持続可能な社会を目指して
──まさに全面展開の話をされました。

 第4会議室一杯の参加者(50人ぐらい)からも鋭い質問が出され、たいへん意義ある学習会となりました。わたし自身もあらためて“人類と核は共存できない”ことを確信し、“持続可能な社会を目指して”狛江の地域からどう闘い、生活・社会を変えていくべきかを考えさせられています。
 本紙読者の皆さんも多数おいでになっていましたが、残念ながら参加できなかった方々にも、なんらかの形で貴重な講演会概要を報告できるよう、主催団体・狛江の放射能を測る会にお願いしてみたいと思います。

◎8月14日は月例の拡大世話人会でした。いつものように、豊かな会の暫定事務所を置いている、わたしのお店=“みんなの広場”が会場です。
 16人が参加。3時間近く熱心に話し合いました。主な確認事項などは別頁のとおりですので、ご確認ください。

◎8月18日の土曜日午前9時半、エコルマホールへ。“こまえ平和フェスタ2012”の前日準備作業に参加。実行委員の皆さん、市職員を初め30人以上が集まり、展示物の設営作業(毎年のことだが、ここの展示パネル板の組み立てが複雑で苦労する。)や配布物の丁合・封入作業などを手分けしておこないました。  
12時半頃にはメドがつき、まだ作業のある実行委員さんを残して終了。本紙読者の皆さんも大勢来てくれました。お疲れ様でした。
◎いよいよ8月19日は“こまえ平和フェスタ2012”の当日。11時にエコルマホールへ。わたしの役割は「警備・誘導班責任者」、チョット大袈裟な?名前でしたが、地震とか事故とかがなければなんでも雑用係というところで、8人の班員、全体では50人超のスタッフ(多くの本紙読者も大活躍)とともに、展示物等の撤去が終わった午後6時前まで動きました。皆さん、お疲れ様でした。
 参加者は650人。メインゲストが姜尚中さんだった昨年の900人超は別格だったと思います(ちなみに一昨年は550人)ので、大成功だったと思います。8回目を迎えたこまえ平和フェスタ、市民と市行政が共催する平和事業としてしっかり定着したと思います。

◎8月20日(月)午前9時、市役所ロビー。平和フェスタの展示物(特に穂高健一さんの「3・11を忘れない〜大津波の傷あと〜」は大きな反響)を来所する市民に見てもらおうと、2階ロビーに掲出する作業。展示パネル板運びは「立派なお年寄り」であるわたしの腰にきたが、11時頃には無事終了しました。
 金曜日まで、平和フェスタ実行委員などの皆さんが交替で説明役に就き、また相馬の小学生が描いた絵を集めた本の販売をおこないます。

事務局長のジジ日誌