衆議院22区小選挙区 第4回

市民と野党のトークライブ報告

■主催 市民連合“ちょこみな”@東京22区

呼びかけ団体 
ちょ
うふ:戦争はいやだ調布市民の会

まえ:戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会
たか:戦争法をなくしたい!オール市民の会
ぎ:政治を変えよう!いなぎ市民の会

 6月8日(土)13時半から、調布市文化会館たづくり12階「大会議場」で、

市民連合「ちょこみな@東京22区(調布・狛江・三鷹・稲城)」は「第4回 

市民と野党のトークライブ」を開催しました。

 その概要報告について、《戦争はいやだ調布市民の会》が発行する「伝言板」583号から、編集部の責任で転載させていただきます。

 一部の写真の割愛、レイアウトの変更をさせていただきました。


市民連合ちょこみな@東京22

市民と野党のトークライブ
104人が共闘の促進を語り合う
野党共闘をちからに参院選勝利を

 6月8日(土)13時半から、調布市文化会館たづくり12階「大会議場」で、
市民連合「ちょこみな@東京22区(調布・狛江・三鷹・稲城)」は「第4回
市民と野党のトークライブ」を開催しました。

  立憲民主党の山花郁夫衆院議員、日本共産党の谷川智行東京都副委員長、社会民主党の横田昌三全国連合政策担当常任幹事・総務企画局長の3人がゲストとして参加。5月29日に安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合が発表した「立憲野党4党1会派の政策に対する要望書」と、4党1会派の代表・委員長・党首の「この要望を受け止め、参院選勝利に向けて、ともに全力で闘います」との連署も素材にして、安倍改憲阻止と参院選・同時選での野党共闘の勝利をめざして、104人の市民と熱い論議を交わしました。 司会は調布の鈴木彰が、開会挨拶は稲城の山岸太一が受け持ちました。

最初のテーマは「安倍改憲とどうたたかうか」

◆谷川智行副委員長:安保法制の強行採決から3年9か月、安倍改憲NO!憲法9条を守る3000万署名、市民と野党の共闘を進めてきたが、昨日自民党が参院選公約を発表、その第6項に改憲を掲げた執念を甘く見てはならない。「令和新時代」などを利用して改憲に拘る安倍政権に、5野党会派は市民連合の仲介で政策合意を発展させている。合意の第1に改憲阻止を掲げることができた。与党を少数にし、3分の2を切らせれば改憲発議もできなくなる。

◆横田昌三政策担当常任幹事:安倍改憲4項目を阻止するにはその問題点を広く知らせる必要がある。平和憲法の論理が軍の論理で上書きされる。剛区解消や緊急事態条項も危険。戦前の反省から憲法に緊急事態を設けなかったことを想起すべきだ。3000万署名、草の根からの力をつくって、審査会を動かさない。ごまかしの国民投票法を許さない。来るべき選挙の機会でアベにNO!を!      

◆山花郁夫参院議員:衆参3分の2を持っているから改憲発議というが、それは憲法を分かっていない論議だ。実際に発議をするには衆参3分の2以上の賛成が必要だし、参院は中選挙区制だからなおさら簡単ではない。法律は時の政権によって色々変えられることがあっても憲法はどの党が政権を取ろうが守るべきものだ。野党第1党がウンと言わないのに改憲発議などはちゃんちゃらおかしい。憲法が分かったうえで、変えるべきは論議しよう。予算委も開かない。議員が国政調査権を使えという人が居るが、議員がそれを持っているのではない。国政調査権を持っているのは「院」だ。改憲と言うが、いまの憲法にどういう不都合(立法事実)があるのか。個別的自衛権はいままでもOKだが、ヨソの国に応援に行くのは何? 色々あるが、野党はいま共通して「4項目」を言わせない。

     

市民からも質問や意見が活発に出されました

 

Kさん:「憲法を変えるマナ板に乗っていいのか? 国民投票に持ち込まれ

たら権力が有利に運用するのでは?」

 

Oさん:「野党は審査もしないで云々という攻撃が激しい。山花さんの審査

会は現行憲法を審査する場と言う主張をもっと強調していただきたい」

 

Iさん:「国連からの指摘もあるが1年経っても変わらない。審査会で議論

して行けないのか?」

 

Kさん:「メディアを使い、宗教団体を利用するやり方、何んとかならない

か?

 

Iさん:「投票率が上がらない、右寄りの人に票が行く、これに対する有効な

対策は?レイワ新選組の動きに関心が持てるが、国民とどうつながるか?」

 

Yさん:「野党が衆参で過半数を取って選挙制度を変えて欲しい。1人1票は

できるはずだ。選挙が終わるとすぐ当確が出るのはおかしい、なぜなのか?」

 

    

第二のテーマは「参院選・同時選挙にどう臨むか」

 

 

 市民の発言にも応えながら、各ゲストが発言しました。

 

◆山花:1人区は力を合わせてとりくむ。市民連合は「まとまって」というが

東京のように6人区だとそれぞれが一生懸命力を発揮し、自・公を安定させな

い。同時選は与党に有利というが、本当か? 私は同時選はないと思ってきた

が、大阪維新・公明の慌てぶりを見ると少し揺れている。12年に1回の亥年

選挙は自民が弱いと言われてきたが、今年は地方の3割が無投票。だから与党

は地方に余力を持っている。有権者がSNSやビラ入れなどで、小さな積み重ね

を広げることが大事だろう。

 

◆横田:安倍暴走とめる、安倍改憲阻止する。1人区は野党がバラバラでは勝

てない。32の1人区の中で統一候補が社民党に1つもない中で、鹿児島で小

異を残して大同につくことを決意。与党に漁夫の利を与えない、1人区1本化

はスタートライン。市民連合の共通政策13項目を旗印にどう勝ちに行くかが

大事。13項目はベースとして良いものができたが、農業、地方活性化、東日

本大震災などの問題は、地域ごとに盛り込む努力もしたい。同時選は、野党側

がいつやられてもたたかう、解散に追い込むくらいの構えで、共倒れのないよ

うにがんばる。つながりをどう作るか。政治変えねば、社会の問題だ、とSNS

で広げあう。草の根、電話、訪問、がんばる

 

◆谷川:自公・補完勢力を少数に! どうせ自民がかつ、野党ダメ、天皇代替

わりなどが宣伝され、惑わされることがあるが、「いまがチャンスだ」という

ことに確信をもとう。自民の支持基盤はぜい弱。カギは共闘だが、共通政策が

大事だ。内容も、作成の過程も進化している。市民連合から受け取って、ブリ

ッジではなく各党会派で討議した。一本化しただけでなく勝つためにどうする

か「最大限の協力」も決意しあっていく。高知・鳥取島根は無所属で出し、や

りつくす。同時選になった時、小選挙区の候補者数によって選挙活動の条件が

色々変わって来るので、小選挙区1人区を全部一本化と言うわけには行かない。

与野党で競り合う所を中心に一本化を求めることになる。それぞれの野党が伸

びなければならない。政策合意を実現できれば変わる、ポジティブキャンペー

ンを徹底しよう。戦闘機バク買いでなく保育園を!

◆閉会のあいさつは狛江の絹山也:
15
年安保闘争から生まれた4つの市の市運動が生んだ「市民連合ちょこみな」をこれからも力を合わせて発展させていきたい。