資料/6・7月の「庁議の概要」から
狛江市のホームページに「庁議の概要」というページがあります。原則、毎週火曜日の午前に開かれる庁議の様子を垣間見ることができます。2009年8月からは、庁議で配布された資料の一部もそのまま掲載されるようになり、“開かれた市政”度はさらに高まったと言えます。とは言え、なかなかホームページを覗く時間もないという方が多いと思います。11月分の「庁議の概要」から役立ちそうな資料を掲載します。今回は1件だけでした。

巨大マンションの保育園を断念を決定11月1日)

10月4日の庁議には建設環境部から、航空計器跡地巨大マンション問題での事業者側の計画変更案が報告されました。そして、一昨年2月に市長名で要望していた保育園設置などを断念する提案がされ、この日の庁議で「了承」されたことが書かれています。

〔建設環境部からの提案

 株式会社長谷工コーポレーションから出された「通年14時日影解消検討案」についてです。主な変更点としては、5点あります。1.C棟を隣地から1m移動させ、隣地との距離を6mとします。2.エレベーター及び階段を棟内に移動し、B棟を縮小します。3.D棟を隣地から1m移動させ、隣地との距離を3.2mとします。4.B棟の戸数を減少させ、日影の問題を解消します。5.F棟の北西側の緑道幅を4.5m確保し、住棟を1.5m移動します。これらの変更によって戸数は525戸となり、当初案では600戸であったものが75戸減少します。容積対象面積も2,818u減少し、当初案から10,822.48u減少します。

〔主な質疑・意見等−回答〕
・調整会からの意見である最低2時間の日照を確保できる変更案となっています。住民からは賛否両論ありますが、調整会の要望に応えた内容であるため、結論としてまとめる可能性があります。行政要望として保育園の設置がありましたが、保育園ではなく緑地として残して欲しいという要望が住民から出ています。行政要望が解決の妨げになることを避け、可能な限り合意形成を得るために行政要望を見直します。
・新設保育園の定数等はどうなっていますか。
−平成25年4月開設を目標とし、現在、2つの社会福祉法人から提案をいただいています。定員はそれぞれ、110人と120人です。11月4日の選定委員会で決定する予定です。
・計算上では、保育園の新設で現在の待機児童すべてを受入れることができますが、待機児童が予想を上回り増加する可能性もあります。その可能性についても対応するため、既存の保育園を改修することにより、定員の増加を図ることはできませんか。
−駒井保育園では16人の定員の増加を図ります。駄倉保育園についても容積率等に余裕がありますので、定員の増加は可能だと考えます。
・民間保育園の誘致等も積極的に行っていただき、航空計器跡地に設置する予定だった保育園定員分を分散確保したいと思います。行政要望である保育園の設置については提案を撤回します。
 次に、行政要望である学校敷地の提供ですが、配棟に影響を与えるためこれ以上の変更がむずかしいと考えます。
 また、道路の拡幅意見についてですが、拡幅により通過車両の増加等も考えられるため、スピードを出せないボンエルフ構造にすること等を行政からの要望とします。
・狛江第一小学校への影響についてはどのように対応を行いますか。
−設計図の中に目隠しとなるものを入れてもらう等、教育委員会にて意見をまとめる必要があります。
・調整会にて議論するのではなく、事業者へ行政要望として提出すべきだと思います。
・別途協議してください。

【審議結果】−了承