6月24日、狛江市長あてに提出しました、9団体の2020年度予算編成への要望項目を部門別に整理しました。
総務部門
◇人権尊重基本条例はあらゆるハラスメントに対し実効性のあるものにして下さい。
現在市民参加で条例策定の検討が進められている(仮称)狛江市人権尊重基本条例について、前市長のセクハラ問題を曖昧にせず、狛江で起こったことを十分検証し、パワハラなど、あらゆるハラスメントに対し、理念だけでなく実効性のある条例を策定してください。(新日本婦人の会狛江支部)
◇今年秋に予定されている消費税増税では、複雑な軽減税率の仕組みや、適格請求書(インボイス制度)に向けての区分経理など、中小免税業者の商取引からの排除につながりかねない重大な仕組みが導入されようとしています。国に対してインボイス導入の中止を要望してください。(調布狛江府中民主商工会)
◇総務省自治税務局が情報開示した、全国の地方自治体が2017年度に行った納税緩和制度実施状況によると、職権型の換価の猶予を一度以上実施した市区町村数は全体の6%弱、2016年4月から制度化された申請型の換価の猶予では4%余りということで、9割以上の自治体が猶予を実施していないことがわかりました。
「納税の猶予等実施要領」では「納付困難である旨の申し出があった場合には、納税者の視点に立って、その申し出の内容を十分に聴取し、誠実な意思を有していると認められる場合などについては、換価の猶予等の活用を図る」とされています。狛江市での直近3年間の職権型換価の猶予の実施件数と申請型の受理件数を教えて頂くとともに、同制度の納税者への周知を求めます。(調布狛江府中民主商工会)
◇以下、国に働きかけてください。(狛江生活と健康を守る会)
消費税10%増税はしないこと。
◇来年秋に予定されている消費税増税では、適格請求書(インボイス制度)に向けての区分経理など、中小免税業者の商取引からの排除につながりかねない重大な仕組みが導入されようとしています。国に対してインボイス導入の中止を要望してください。(調布狛江府中民主商工会)
◇戦争体験の風化を防ぎ、非戦・平和のメッセージを次世代に引き継ぐため、お隣の世田谷区にならい、仮称「狛江市立平和資料室」の開設を要望します。
本要望に対する昨年度の貴職からの回答は、
「狛江市立平和資料室」の開設に限らず、多くの方に平和の大切さを知ってもらえるよう、市が持つ資料の公開方法なども検討し、様々な平和啓発事業を展開してまいります。
──とのもので、一定の理解をいただいていると受け止めています。
この事業は、「狛江市平和都市宣言」はもとより「狛江市第3次基本構想」に沿うものと考えます。「私たちがつくる
水と緑のまち」を掲げる同構想では、
「まちづくりの原則 」として 、
@市民参加と協働のまちづくり
A地域の魅力を高めるまちづくり
──の後に、
B平和を求め人権を尊重するまちづくり
平和な社会を実現するため、市民一人ひとりが地域社会の担い手であることを自覚し、差別や偏見のない人権を尊重するまちづくりを進めます。
──を掲げています。
市民の「自覚」を促すためには、戦争体験の風化を防ぐこと、つまり広島、長崎、沖縄でも強調されていますように、記憶と記録の伝承が課題となります。
また現在、新市史編纂作業が行われており、一定の資料が蓄積されている筈です。それをぜひ「平和資料室」(仮称)に活かしてほしいと願います。
また、世田谷区立平和資料館の規模を要望しているわけではありません。 「身の丈に合った」、狛江らしい「平和資料室」(仮称)を市民参加で検討してほしいのです。
とりあえず来年度は、その内容や規模、そして設置箇所等を検討するため、公募市民による検討組織を設置してください。そのために必要とする最小限経費(消耗品・資料・通信の経費や講師謝礼など)を計上してください。(共生のまち─狛江をめざす会)
◇市役所駐車場は市民センター利用者には無料にしてください。
毎年くり返しての要望となりますが、公民館利用者懇談会でも、毎回改善して欲しいとの声が出されています。高齢化が進む中で、市民が生き生きと活動できる貴重な施設であり、からだに不自由があっても通い続ける事が出来るよう、市民の負担を減らして下さい。
是非とも無料にしていただきたく再度要望いたします。(新日本婦人の会狛江支部)
◇市役所駐車場は、市民センター利用者や防災センターなど会議で利用する人に対しては無料とすること。(狛江生活と健康を守る会)
◇公契約条例(法)の制定にあたり、検討部署を設置して下さい。
受発注者間の対等公正な取引には「適正価格」を媒介とする契約が必要です。適正価格とは、言わば「過不足のない価格」つまり高すぎず、そこで働く全ての労働者が「適切な賃金」を確保できることを前提に携わった業者が「適切な利潤」を得られる価格です。公共工事においては、「不足」の部分は、最低制限価格や低入札価格調査制度のみでは排除できません。下請け業者や労働者に低賃金のしわよせが及ぶ状況があるなら、実質的には適正価格は実現されていないことになります。公契約条例は、こうした価格を形成するしくみを作る条例で、受発注者間の契約について@労務報酬下限額を設定し、元請・下請問わず、この額以上の支払いを雇用者に義務付け、A元請にその支払いについての連帯責任を負わせる等、実効性確保の条項を盛り込むことを規定するものです。建設業では、労務費のウエイトが高く、削られた労務費を原資として実現する低価格をもって受注競争が行われてきました。今、賃金の低さなどの要因で建設に携わる労働者そのものの絶対数が減少し、地域インフラの維持、災害対策に支障をきたしています。労働者の賃金を適正水準以上に固定し、競争の対象から外すことでダンピングのない公正な競争が実現し、「適正価格」での受注が実現し、良質な公共サービスの実現と、地域建設業の維持発展につながります。最近では、目黒区、日野市に続き、新宿、杉並、品川などでパブコメや二者懇なども行われ、現在、全国で880の自治体で公契約法・条例の必要性を求めた意見書等が決議されています。国や都で行うべきというスタンスを変えない狛江市の考え方はもはや各市から置いてきぼりになっています。自治体に公契約条例制定の検討部署を設置し、必要な予算を確保し、具体的に一歩踏み出す
ことを求めます。(東京土建一般労働組合狛江支部)
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