女性議員有志6人が「声明」を発表


 3月12日、「狛江市議会・女性議員有志」、日本共産党狛江市議団・宮坂良子、無会派(社民党)・市原広子、生活者ネット・山本暁子、無会派(民進党)・太田久美子、日本共産党狛江市議団・西村あつ子、同・田中智子の6人の市議

は「高橋市長のセクハラ疑惑の真相解明と再発防止を求める声明」を発表し、高橋市長本に提出するとともに、6市議そろって報道陣との記者会見をおこないました。

 以下は、「声明」の全文です。


高橋市長のセクハラ疑惑の真相解明と再発防止
を求める声明

2018年第1回定例会の一般質問において、複数の女性から「お尻や腰を触られた。その相手は市長だ」という証言が得られているとの質問があり、狛江市の高橋市長が、複数の女性職員にセクハラ行為を行っていたのではないか、という疑惑が大問題になっています。

 

市の情報公開資料「ハラスメントに関する相談資料」のうち、平成2644日付の資料には「■■から口をつけたコップで何度も飲むことを強要された・・・と言われ、非常に不愉快だった」などの相談内容が書かれており、これらは間違いなくセクシュアル・ハラスメントの行為です。

また重要と書かれた1枚には、「■■が口をつけたグラスのお酒を飲まされて困ったことがあり、■■から自席に電話が入る」「■■から車内で手を握られたこと、エレベーター内でお尻を触られた被害がある」「宴席で■■から肩や胸を触られて困っている」などとあります。また、別の一枚には、名前のようなものが8本黒塗されており、これは多くの女性が相談されたのではないかと伺えます。

さらに「■■には週明けに副市長からやんわりということに」と書かれていることから、副市長より上の人ということではないかと推察され、これらから、セクシャル・ハラスメントが、高橋市長によって行われた可能性が非常に高いと推察できます。

 

狛江市職員ハラスメント防止指針」では、市長の責務として「市長は、…ハラスメントの防止及び排除に努めるとともに、ハラスメントに起因する問題が生じた場合には、必要な措置を迅速かつ適切に講じなければなりません」と述べています。また指針の基本的事項では「ハラスメントを未然に防止するためには、すべての職員が本指針を理解し、ハラスメントを行わない、許さないという共通認識をもつことが重要です」とし、「本指針に反してハラスメントを行った場合には、その態様によって、懲戒処分等の対象になります」と述べています。

セクシュアル・ハラスメントは、個人の尊厳を不当に傷つける社会的に許されない行為です。市長は自らのセクハラ疑惑を否定していますが、本来、ハラスメントの防止と排除の先頭に立たなければならない市長が、セクシュアル・ハラスメントを行っていたとすれば、言語道断であり絶対に許せるものではありません。

 

私たち狛江市議会・女性議員有志は、一日も早く、市職員が、市民のために安心して働くことができるよう、狛江市として、第3者機関を設置するなど、高橋市長のセクシュアル・ハラスメント疑惑の真相を明らかにするよう強く求め、こうした個人の尊厳を不当に傷つけるセクシュアル・ハラスメントが、二度と起こらないよう、しっかりとした再発防止策を確立するよう強く求めます。

 

2018年3月12日 

                狛江市議会・女性議員有志

◎6人そろって駅前で市民にアピール

3月17日(土)午後4時、狛江駅北口前に「狛江市議会・女性議員有志」の6人が勢ぞろい、約1時間にわたって、道行く市民にアピールをおこない、また「声明」を配りました。写真(簡易印刷機なので分かりにくいでしょうが)の左から、宮坂良子さん、市原広子さん、太田久美子さん、山本暁子さん、西村あつ子さん、田中智子さんの各市議です。
この写真を撮ってくれたSさんは、《小さな声を聞く狛江》(皆さんご存知のように、一昨年の市長選挙で、市民派候補・平井里美さんを擁立し、確認団体として選挙戦をたたかった団体)の共有メールに次のような感想を書いています。

「これまでの経過、議会での議論の状況、市長への申し入れなどの取り組みが報告され、女性職員が安心して働ける市役所にするために、真相究明は絶対に必要であり、曖昧な幕引きなど許されないと訴えられました。

また、自民党、公明党の議員にも真相究明の立場に立つよう議会でも働きかけていくが、市民のみなさんからも働きかけて欲しいといったことなども呼びかけられました。

緊急だったので街頭宣伝を知らなかったかたも多かったと思いますが、話された6人の議員のみなさんは、いずれも、このままではいけないという危機感、切迫感が伝わってくる訴えをされていました。」

わたし(本紙編集担当=絹山)も運よく6市議のアピールを聞くことができました。道行く市民の皆さんの注目度は高く、「声明」を載せたビラを率先して受け取る方も多くありました。広く市民に事実を伝えていく必要性を痛感しました。

3月25日の日曜日午後にも、狛江駅前でのアピールを予定しています。


◎市長あて署名活動もスタート

「狛江市議会・女性議員有志の会」では、「高橋市長のセクハラ疑惑の真相解明と再発防止を求める」署名をスタートさせました。

署名用紙を本紙に折り込みましたので、ご賛同いただける方はぜひ!ご協力ください。署名いただいた用紙は、《豊かな会》暫定事務所まで郵送いただくか、お持ちください。

■所在地 東和泉2−20−12−103 みんなの広場内

専用電話&Fax 03−3488−3981


市役所に160件を超える市民の意見

3月13日付『朝日新聞』によると、「市によると、市役所にはこれまでに、160件以上の意見が寄せられており、大半が苦情や批判という。」とのことです。

3月17日の狛江駅前アピールで、山本暁子市議も紹介していましたが、こんなことで狛江が有名になるのはイヤ、との市民の声は、多くの皆さん共通のものではないでしょうか。決してウヤムヤにしてはなりません。

本紙読者の中からも、高橋市長に手紙を出すなどのとりくみをされている方が多いと思います。その中から、本紙編集担当に情報提供くださったお二人の手紙の一部を紹介させてもらいます。

 

Mさんの「市長への手紙」より

 

以下、3月6日にMさんが発出した「市長への手紙」から抜粋・掲載させてもらいます。

                       

2018 年3 月6日付「朝日」に、市長のセクハラ疑惑にについての記事が掲載され、昨5日の報道陣の取材に対し、 市長が「文書の真偽を調査するように担当者に指示した」と報じられている。

3月1日の市議会で西村あつ子市議は情報公開請求した市の内部資料を基に質問した。個人情報に関するところは黒塗りで、特に数人の被害者の供述と思われるところは、内容も含めて黒塗りであった。そこで市長に質問する。@これら被害者を呼び出して再調査するのか。A市長は「事実誤認」が記された理由として、担当者が「記憶を巡らせたり、一部想像もあったかと思う」と述べている。もし、担当者が「記憶違い」とか、「想像であった」などと言えば、報告を修正させるのか。明確に答えていただきたい。

西村議員が取り上げた報告はほとんど黒塗りで、「公開」といっても大部分が「未公開」に等しい。その「未公開」の部分を改ざんされても我々市民には全く分からない。もし改ざんするようなことをすれば、今、国会で大問題になっている「森友学園問題」での財務省のやり方と同じである。そのようなことは、「絶対にしない」と約束できるか。

市長が弁明できる唯一の方法は、西村議員が用いた黒塗りの資料を用いる以外にないのである。そのことを認めるか。回答を求める。

市長の権限を振りかざしての「再調査」などは、絶対に絶対許してはならないと思ったので、詰問調になったが、御容赦されたい。

 

Wさんの2通の「市長への手紙」より

 

Wさんは2回にわたって高橋市長あてに手紙を送付しています。1通目は

3月7日に投函したものです。以下、抜粋・掲載させてもらいます。

狛江市長  高橋 都彦様

 

突然のお手紙で失礼致します。

この間報道されている疑惑に関して狛江市民の一人として考えを申し上げます。どうぞ市長職を辞職して下さい。

 

3月6日付の朝日新聞によれば、疑惑追及の根拠とされた文書の真偽について調査を指示したと報じられていますが本当でしょうか。本当だとすればそれは職員にとってとても大きなプレッシャーではないでしょうか。黒塗りになっている一人ひとりについても確認を取るのでしょうか。そんなことをされては今後何か相談したいことがあっても言い出せないという雰囲気をつくってしまうのではないでしょうか。パワハラにあたるのではないでしょうか。

一方、2日付の朝日新聞の一問一答では人ごとのように装いながら口をつけたコップで飲むことを強要するケースがあることを認めた上でみんな喜んで飲んでもらえているから、として「狛江一家みたいな、家父長的立場としてやったことなんだろうけども・・・」と言っている部分がありますがここで「家父長的立場」というのは市長以外にはあり得ないのではありませんか。何しろ市長以上の「長」はいないのですから。しかもそれを「ごめんねと言うべきなんだと思う。」という軽さは何なのでしょう。最後の部分の「14年のことであって、・・・・今さら掘り起こしてもどうかなと。」というのもことの重大さを自覚していない表れでしょう。

そういう人権感覚のない人が「家父長」気取りで職務に当たっていることが問題の根源なのです。「職員との距離がちょっと近すぎた。・・・・」などという安易なことではないのです。狛江に「家父長」は要らないのです。市民をバカにしないでください。市政は市民自身のものです。自分たちできちんとやっていきますからどうぞ「家父長」はお引き取りください。もしこの「家父長」が市長ご自身でないというのなら市長としてその「家父長」を処分してください。そしてそのようなことを見逃してきた責任を取って市長ご自身も辞職してください。

(参考)

家父長制 家父・家長の支配権を絶対とする家族形態(広辞苑第四版)

 

 次は、Wさんが3月19日に送付した2通目の高橋市長あて手紙からの抜粋です。ぜひ皆さんのとりくみの参考にしてください。

 

高橋市長様

 

重ねてお願い申し上げます。市長を辞職してください。

 

先日3月7日付でお願い申し上げた後も一連の報道が続いています。それを見る限り市長さんはいっこうにご自身の時代錯誤、人権感覚のなさにお気づきになっていらっしゃらないようです。ご自分は九州男児で献杯・返杯は一つの文化だと思っていらっしゃるそうですが、そんな時代錯誤で不衛生な仲間内の文化をれっきとした地方自治体である狛江市役所に持ち込まないでください。

複数の、手続にのっとっての相談の記録については信頼度に疑問があるといい、ご自分のところに申し出があったというただ一人の話だけで、手続にのっとった複数の相談の全てを否定なさるつもりでしょうか。「私に相談すれば解決してもらえると思ったのかも」という発言も家父長気取りのとんでもない思い上がりです。その感覚こそが現代の地方自治体の長として失格なのです。

公用車の使い方についても公私混同で、現代の公人として求められる潔癖性に欠けていると思われます。

このように現代の政治家として必要とされる時代感覚・人権感覚に自覚のない方に市長として居続けてもらうことはできません。早く家父長気取りの通用するところへお引き取りくださいますよう重ねてお願い申し上げます。


なお、本会議のインターネット中継がおこなわれます。こちらもぜひ!

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