高橋市長の「連続セクハラ事件」疑惑

真相解明、職責追及、市政刷新を


2月22日に開会された2018年第1回定例市議会2日目の3月1日、一般質問に立った西村あつ子議員(日本共産党狛江市議団)は、高橋市長の「連続セクハラ事件」疑惑問題をとり上げました。

同市議団が昨年11月、狛江市ハラスメント苦情処理委員会に関する文書の情報開示請求をした結果、「一部公開」とされた開示文書の中に、「若い女性職員を…宴席に連れて行く」、「夜に誘われることが多くて困っている」、「口をつけたグラスのお酒を飲まされて」、「自宅に電話が入る」、「車内で手を握られた」、「エレベータ−内でお尻を触られた」などの記載がありましたが、氏名や役職などは黒塗りされていました。その中に、加害者であるだろう「■■には週明けに副市長からやんわりと言うことに」と書かれており、西村議員は、二文字の役職は市長か参与しかなく、参与は事件当時(2014年)には設置されておらず、市長以外に考えられないと追及しましたが、高橋市長は、「心当たりあることはない」、「根も葉もない噂であり、非常に不愉快」などと逃げていました。

この日の本会議場の傍聴者は92名だったそうで、70脚の傍聴席から溢れ、第2会場の委員会室でのモニター画面での「傍聴」となりました。

西村議員の質問終了後、休憩となり、議場を出た高橋市長はマスコミ各社の取材に応じ、「口をつけたグラスのお酒を飲まされて」の事件については、最初は「それは覚えていない」と答えていたが、「たまにそういうケースってあるんで。みんな喜んで飲んでもらえているから。」、「異性への関心のもとにやったことじゃなくて、一種の一家意識で、狛江一家みたいな、家父長的な立場としてやったことなんだろうけども、もしそういうふうに受け止められたんだとしたら、ごめんねというべきなんだと思う。」(以上の発言内容は『朝日』3月2日付)などと行為事実を認めましたが、その他の「連続セクハラ事件」については、その後の本会議、予算特別委員会の質疑でも否定し続けています。

高橋市長は、自らの「2カ月の減給処分」で「逃げ切り」を画策しているようですが、ことは自治体の長としての人格・資質が問われるのです。

《豊かな会》も真相解明、職責追及、市政刷新に向けて全力を発揮すべき時と思います。

 

《豊かな会》が全議員に要請書送付

 

豊かな狛江をつくる市民の会は、3月5日に急遽開催した臨時世話人会での協議結果を受けて3月12日、22名の市議会議員全員に以下の要請書を送付しました。

 

2018年3月12日

狛江市議会議員     様 

豊かな狛江をつくる市民の会

連絡先 事務局長 絹山達也  

狛江市東和泉2─20─12─103 みんなの広場内

電話&fax 03─3488─3981

Eメール minnanohiroba@jcom.home.ne.jp

 

高橋市長の「連続セクハラ事件」疑惑の徹底解明、被害者救済を求める要請書

 

市議会議員各位の「清浄で民主的な市政の発展に寄与」(狛江市議会議員の政治倫理に関する条例第1条)する、昼夜分かたぬご活躍に敬意を表します。

突然の要請をご容赦ください。

 

本第1回定例市議会一般質問の中で公然化した高橋市長「連続セクハラ事件」疑惑、テレビを初めとしたマスコミ報道に多くの市民が驚き、困惑し、そして狛江市政への不信感を持ち始めているのではないかと思います。「狛江に居るのが恥ずかしい」との市民の声も聞きます。

 

1996年以来、“市民本位の狛江市政”の実現を目標に市民運動を続けている私達・豊かな狛江をつくる市民の会(以下、豊かな会)も同様です。

私達・豊かな会が実現をめざす“市民本位の狛江市政”の基本方向を末尾に資料掲載させてもらいましたが、「E市役所職員が、市民に奉仕する専門家としての主体性と誇りをもって、市民と手を携えて効率的に行政執行にあたる市政」にとって、高橋市長の「連続セクハラ事件」疑惑は由々しき事態と痛感しています。

 

 狛江市職員のハラスメントの防止に関する規則では、

(市長の責務)

第3条 市長は,職員がその能力を十分に発揮できるような勤務状況を確保するため,ハラスメントの防止及び排除に努めるとともに,ハラスメントに起因する問題が生じた場合には,必要な措置を迅速かつ適切に講じなければならない。

2 市長は,ハラスメントに関する相談及び苦情の申出(以下「相談・苦情」という。),相談・苦情に係る調査への協力その他ハラスメントに対する職員の対応に起因して,当該職員が職場において不利益を受けることがないよう配慮しなければならない。

(対応措置)

12 市長は,事実関係の公正な調査により,ハラスメントの事実が確認された場合は,加害者の職員に対し服務規律違反として,必要かつ適切な範囲で懲戒等の処分を行うものとする。

──とされています。

 

「ハラスメントの防止及び排除に努める」べき責任者である市長自身が、「連続セクハラ事件」加害者である疑惑という、極めて異常かつ深刻な事態と言えます。

しかも、「連続セクハラ事件」があったと言われる2014年から4年も経っているのに、規則が規定する「必要な措置を迅速かつ適切に講じなければならない」、「加害者の職員に対し服務規律違反として,必要かつ適切な範囲で懲戒等の処分を行うものとする」ことがまったくおこなわれていないことも、極めて異常かつ深刻な事態と考えます。

私達・豊かな会が実現をめざす“市民本位の狛江市政”の基本方向「D利権や特権を排除し、ガラス張りで隠しごとのない、市民全体の理解と合意を前提とした、そして計画的な展開を進める市政。」とは真逆であり、行政・市役所の“劣化”とも言えます。

 

市議会議員各位におかれては、どうか、行政へのチェック機関である市議会の役割を発揮し、市民が市政への信頼を回復し、職員が主体性と誇りをもって働ける市役所をつくり出すための行動を起こしてください。具体的には、調査特別委員会を設置し、高橋市長の「連続セクハラ事件」疑惑を徹底解明してください。併せて、被害者救済に全力を傾けてください。

 

以上、心底より要請します。

資料

「豊かな狛江をつくる市民の会」が掲げる“市民本位の狛江市政”の基本方向

 

@憲法を守り、くらしに活かす市政。

A市民と共に悩み、考え、行動する市政。

B特定の階層やグループ、あるいは一党一派にかたよらず、市民の生活と生産と労働を擁護し、市民全体の福祉を追求する市政。

C“まち”の主人公が市民であることをふまえ、あらゆる市政領域で“市民参加”を大胆に広げる。中央集権に反対し、地方自治を守り育て、住民自治に基礎づけられた市政。

D利権や特権を排除し、ガラス張りで隠しごとのない、市民全体の理解と合意を前提とした、そして計画的な展開を進める市政。

E市役所職員が、市民に奉仕する専門家としての主体性と誇りをもって、市民と手を携えて効率的に行政執行にあたる市政。

F平和こそ市民生活の基礎であることをふまえ、反戦・平和の“わがまち”─狛江を、そして世界平和の実現に努める市政。

G開発優先から市民生活優先への転換、自然と共存する“まちづくり”を、市民の合意と納得、市民参加によって進める市政。

H子ども達の一人ひとりが大切にされ、共に育ち合っていく学校、保育園、地域をつくりだしていく。おとしよりや「ハンディ」をもった市民が安心してくらせる、市民福祉第一、共に生きる“まちづくり”を推進する市政。

I人間性を奪い去るあらゆる差別に反対し、社会矛盾の下で弱い立場に追いやられている市民にとって「頼りになる」市政。

J大震災・原発事故を受けて、実践的防災・減災対策を確立し、原発に頼らない地域社会をめざす市政。



なお、本会議のインターネット中継がおこなわれます。こちらもぜひ!


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