豊かな狛江をつくる市民の会

32回定期総会を開催

市長選挙振り返り論議を継続

豊かな会は存続 次回総会へ

市議選では市民派候補を応援

1110日(土)午後2時より、東京土建一般労働組合狛江支部会館2階の会議室をお借りして、《豊かな狛江をつくる市民の会》(以下《豊かな会》)第32回定期総会を開催しました。

発足して22年の《豊かな会》ですが、何度か重要課題で臨時総会を開催しましたので、総会としては実に32回目となります。

会場は、いつものとおり東京土建・狛江支部会館の会議室をお借りしました。参加者は39人、会報編集者(絹山)としては「少し寂しい」気がします。

 

今回総会の主たるテーマは、言うまでもなく

△7月市長選挙の振り返り

△これから《豊かな会》をどうするか?

△4・21狛江市議選へのとりくみ

──でした。

 

以下、総会書記(記録係)を無理にお願いしました和田哲子世話人の報告文書に基いて、第32回定期総会の結果を掲載します。ぜひ読んでください。

 

定刻の2時に、絹山事務局長の「7月市長選挙の振り返り、発足から22年経って“老齢化”がすすんでいる会の今後のあり方、来年4月の市議選への取り組みの三つの柱について検討して下さい」という司会開会発言で会が始まりました。

総会議長には司会から提案された林健彦さんを皆さんの拍手で選出し、議事が始まりました。

 

開会挨拶 矢野ゆたか共同代表

 市長選の振り返り、会の今後のあり方、松原市長への評価をどうするか、市民の側に立たせられるか、自公の推薦に依っていることに真っ向対決するのか、取り込みを図るのかなど、忌憚のない多くの意見を出して下さい。

 

連帯挨拶 日本共産党狛江市議団から 鈴木えつ夫議員

 

7月の市長選挙では田中ともこ候補への支援ありがとうございました。社民・生活者ネットと共同でたたかえたことは大きな意義がありました。

その前に高橋市政を倒すことができたのは大きな成果でした。

松原市長は「人にやさしい町狛江を、市民本位の市政を」など、こちらの主張と通じることを言っているのできちんと守らせなくてはなりません。

一方、支えているのは自公であるという点もよく見極める必要があります。9月議会では前向きな点、従来の市政と変わらない点、国の言いなりの面など様々な点があったので、私たちがどう影響力を及ぼしていくかが重要です。

来年4月の市議選には、自民が新人1人追加、公明が1人交代、立憲が2人など合わせて30人くらいが立候補予定とみられています。共産党は現職4人に田中とも子前議員を合わせて5人で臨みます。ぜひ勝ち抜いて市民派市政を実現したいのでご支援よろしくお願いします。

ともにがんばりましょう。

 

田中とも子市長選候補 前議員 挨拶

 

 7月の市長選では多くの皆さんからの応援を頂いてたたかえました。ありがとうございました。社民・生活者ネットや様々な人と連携してたたかえたことはよかったと思います。なにより高橋市長を辞職に追い込んだことは貴重でした。

票数についてはもっと分析が必要だと思います。自公の組織の力は大きい、どう浸透していくか検討が必要です。先日の沖縄県知事選挙の応援に行って感じたことですが、保守層も一致できる候補者を選ぶことの大切さです。私は来年の市議選に挑戦しますのでよろしくお願いします。

 

活動方針案の提案、質疑・討論、採決   提案・絹山事務局長

 

絹山事務局長からは、

△7月市長選挙の振り返り、これから《豊かな会》をどうするか、4月市議選へのとりくみを含めて、経過報告と今後の活動方針案を1本にして提案します。

△この間の拡大世話人会で論議してきた内容に沿って事務局長が担当して文章にしました。したがって、本来なら提案者側という立場になる世話人各位もぜひ異論・反論などドンドン発言して、討論に積極的に参加してほしいと思います。

──との発言があり、配布された「2018年度活動の振り返りと2019年度活動方針()」に基づいて、提案内容の説明がなされました。

 以下は、配布された文書から、主な部分のみを抜粋したものです。

 

2018年度活動の振り返りと2019年度活動方針()」からの抜粋

 

前回定期総会(第30回総会)は、今年1月20日(土)午後1時半から、狛江駅近くの泉の森会館3階ホールで、“新春のつどい2018”と同時開催しました。55人の会員・支持者の皆さん+お子さんが参加しました。

全体の拍手で決定された2018年度活動方針の主な内容は、以下のとおりでした。

 

“市民本位の狛江市政”の実現に向けて

16年市長選挙で平井里美さんを擁立し、確認団体として闘った《小さな声を聞く狛江》が政治団体として活動継続していることもふまえ、《豊かな会》存続を含めた、今後の方向性については、今秋に開催する次回総会で結論を出すことをめざして論議・検討を継続します。

 

広範な市民運動・市民活動との連携

 

《小さな声を聞く狛江》と連帯

 

9条改憲阻止、安倍政権打倒のたたかい

 

19年4月市議選へのとりくみ

◇市民に冷たい市政にストップをかけ、市民派市政の復活を実現する道程にとって、19年4月の市議選は極めて大事な選挙でとなります。

◇前回市議選では、5人の共産党公認候補を“市民派市議候補”として推薦し、微力ながら応援しました。

◇《豊かな会》が考える“市民派市議候補”とは、広範な市民の皆さんと手を携えて活動する人物であり、前記(本議案集に後掲)の“市民本位の狛江市政”の基本方向の実現に向けて《豊かな会》と連携できる候補者です。

◇今秋に開催する次回総会で、推薦・支援する市民派市議候補を決定します。

◇市民本位の狛江市政を築き上げる立場で、市政・市議会の動きに対する検証活動を強化していく必要があります。その一環として市議会傍聴は重要であり、とりくみの強化が必要です。

 

《豊かな会》の組織態勢強化を追求

◇世話人会の態勢は留任を基本としますが、世代交代を追求します。

 

 以上のように決定された2018年度活動方針に基づいて、《豊かな会》の実際の活動展開の軸となっているのが世話人会(毎月第4月曜日の午後7時〜9時、《豊かな会》の暫定事務所を置いている「みんなの広場」で開催。拡大版でやっていますので、会員の方はぜひ参加ください、と呼びかけています。)なのですが、毎月の世話人会の参加者は三分の一以下という状況が続き、組織としては低迷状態というのが正直なところです。

以下、2018年度《豊かな会》活動の経過報告に入るわけですが、“想定外の7月市長選”以外については、月刊会報『豊かな狛江』でほぼ報告していますので、本議案では活動経過は省略させてもらいます。

勿論、質疑・討論の中では、市長選以外のテーマについても、ドンドン発言していただき、討論に積極的に参加してほしいと思います。

 

◎7月市長選挙の振り返り

 

《豊かな会》にとっても“想定外の7月市長選”となりました。高橋都彦・前市長による“連続セクハラ事件”の発覚です。しかも、それが4年以上前からだったということは、高橋都彦という個人の「資質」だけの問題だけではなく、狛江市役所という職場(に限ったことではないでしょうが)の構造・システムにも重大な問題があったことは明かです。

 この間の経過については、《ともに狛江 市民の会》が作成した「経過表」を資料添付しましたので確認してください。

6月26日に開催された、合同の拡大市民会議での活発な議論の結果、田中とも子市議を市民派市長候補として擁立することを決定し、併せて市長戦挙の確認団体となる《ともに狛江 市民の会》の結成を確認し、超短期決戦の市長選に突入しました。

結果は、「田中とも子候補 残念! 得票約42%で市長当選ならず 市民本位の狛江市政に向けわたし達は運動継続・強化」、これが月刊会報『豊かな狛江』8月号のトップタイトルです。

そして、以下のように報告しました。

7月22日に投・開票された狛江市長選挙で、わたし達《豊かな会》も推薦し、全力で応援した、またとない市民派市長候補・田中とも子さんの当選、「狛江初の女性市長」を実現することができませんでした。

《ともに狛江 市民の会》が発表した「狛江市長選挙の結果についての声明」にもありますように、この異常気象ともいえる連続猛暑日の中、法定ビラを一軒一軒お届けいただいた皆さん、熱中症も心配される中、田中とも子さんの駅前演説をお聞きにおいでいただいた皆さん、ご支援いただいたすべての市民の皆さん、そして全国から心を寄せてくださった皆さんからいただいたあたたかいご支援に心から感謝申し上げます。

わたし達《豊かな会》も確認団体《ともに狛江 市民の会》に団体加入し、市民派市長候補として田中とも子さんを推薦し、全力で応援しましたが、残念ながら「狛江初の女性市長」を実現することができませんでした。

7月市長選で《豊かな会》の会員・支持者の皆さんが大奮闘したと思いますが、それは加盟各団体や個人としての頑張りであり、《豊かな会》が一致団結して、組織的にかつてのような力量を発揮できたとは思えません。

 毎月の世話人会の参加者は三分の一以下という低迷が続き、組織としては停滞状態の気がします。市民本位の狛江市政実現に向けて、次の市長選をたたかえる力量があるとはとても思えません。気が重い話でしょうが、それらを含めて、これから会をどうする?を話し合いたいと思います。

 

◎これから会をどうする?

 

1996年に起ち上げた《豊かな会》は、政治家個人の後援会のようなものではなく、“市民本位の狛江市政”(その基本方向は別掲)をつくりだすための市民団体との位置づけでした。したがって、矢野市長誕生後も当然市民派市政「応援団」として頑張りましたが、“市民本位の狛江市政”の基本方向に違背する市政運営には反対したこともあります。

 2012年市長選挙での矢野市長の引退、その「後継者」として田辺候補を擁立して確認団体として闘ったのも、2016年に平井候補を応援して闘ったのも、そして今年7月、田中候補を応援して闘ったのも、“市民本位の狛江市政”をつくりだすためであり、《豊かな会》の役割はもう終わったとは言えません。

 しかし一方で、《豊かな会》の活動経過を振り返ってみると、「選挙が終

われば寝てしまう」と指摘される実態側面があったことは否めません。

政治団体としての存続の可否を含めた、《豊かな会》の今後の方向性については、来年2019年秋に開催する次回定期総会で結論を出すことをめざして論議・検討を継続します。

 

◎4月市議選へのとりくみ

 

本年1月の前回総会で決定した活動方針では、

◇市民に冷たい市政にストップをかけ、市民派市政の復活を実現する道程にとって、19年4月の市議選は極めて大事な選挙でとなります。

◇前回市議選では、5人の共産党公認候補を“市民派市議候補”として推薦し、微力ながら応援しました。

◇《豊かな会》が考える“市民派市議候補”とは、広範な市民の皆さんと手を携えて活動する人物であり、前記(※下記)の“市民本位の狛江市政”の基本方向の実現に向けて《豊かな会》と連携できる候補者です。

◇今秋に開催する次回総会で、推薦・支援する市民派市議候補を決定します。

──と確認しました。

 

 私たちが考える“市民本位の狛江市政”の基本方向

 

@憲法を守り、くらしに活かす市政。

A市民と共に悩み、考え、行動する市政。

B特定の階層やグループ、あるいは一党一派にかたよらず、市民の生活と生産と労働を擁護し、市民全体の福祉を追求する市政。

C“まち”の主人公が市民であることをふまえ、あらゆる市政領域で“市民参加”を大胆に広げる。中央集権に反対し、地方自治を守り育て、住民自治に基礎づけられた市政。

D利権や特権を排除し、ガラス張りで隠しごとのない、市民全体の理解と合意を前提とした、そして計画的な展開を進める市政。

E市役所職員が、市民に奉仕する専門家としての主体性と誇りをもって、市民と手を携えて効率的に行政執行にあたる市政。

F平和こそ市民生活の基礎であることをふまえ、反戦・平和の“わがまち”─狛江を、そして世界平和の実現に努める市政。

G開発優先から市民生活優先への転換、自然と共存する“まちづくり”を、市民の合意と納得、市民参加によって進める市政。

H子ども達の一人ひとりが大切にされ、共に育ち合っていく学校、保育園、地域をつくりだしていく。おとしよりや「ハンディ」をもった市民が安心してくらせる、市民福祉第一、共に生きる“まちづくり”を推進する市政。

I人間性を奪い去るあらゆる差別に反対し、社会矛盾の下で弱い立場に追いやられている市民にとって「頼りになる」市政。

J大震災・原発事故を受けて、実践的防災・減災対策を確立し、原発に頼らない地域社会をめざす市政。

 

今総会で推薦・支援する市民派市議候補を決定します、となっていましたが、現時点では立候補予定者の顔ぶれも確定していません。上記の前回総会で決定した活動方針に沿って、世話人会の責任で“市民派市議候補”の可能性のある立候補予定者との接触を図り、広範な市民の皆さんと手を携えて活動する人物であり、“市民本位の狛江市政”の基本方向の実現に向けて《豊かな会》と連携できるかどうか、お話をしていきます。

その結果、“市民派市議候補”として活動することが確認できた立候補予定者を、下記のとおり開催する臨時総会に提案し、推薦・支援する市民派市議候補を決定します。

◎その他の活動

 

広範な市民運動・市民活動との連携

 

《豊かな会》に結集いただいている個人・団体の皆さんが、自らが担っている要求運動やとりくみを精一杯、活き活きと展開していただき、市民への影響力、市民からの信頼をいっそう広げていただくことが第一だと考えます。

◇そうした基盤に支えられて《豊かな会》は、広範な市民運動・市民活動との連携を追求し、市民福祉切捨て市政との対抗・反撃、市民派市政の復活に的を絞った市民運動を全力で進めていきます。

◇引き続き、《こまえ社会保障推進協議会》運動に積極的に参加していきます。

 

市民派市政の復活に向けた連帯

 

◇市民本位市政の後退を許さず、市民派市政の復活に向けて《小さな声を聞く狛江》《ともに狛江 市民の会》などと連帯します。

◇「狛江市政ワイワイ会議」活動に積極的に参加します。

 

9条改憲阻止、安倍政権打倒のたたかい

 

◇《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》に結集し、安倍9条改憲N0!

憲法をかす全国統一署名(3000万人署名)などに全力でとりくみます。

◇《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》が参加する《市民連合ちょこみな@東京22区》運動を通して、次の総選挙においては、安倍政権打倒のため、東京22区における“市民と野党の統一候補”を追求します。

 

《豊かな会》の組織態勢強化を追求

 

現在の世話人会は、20141122日に開催した第26回定期総会で決定されたものを引き継いでいます。

△基本的には、現在の世話人は、全員引き続き引き受けていただきたい。

△新たに「やってもいいよ」という方、ぜひ!総会で手を挙げてください。即、この場で決定でしょう。 

△絹山事務局長からは、「あと1年が最後の最後」との強い申し出あり。

△《豊かな会》の世代交代のためにも、新たな世話人の獲得に努めます。新たな世話人の任命権限を世話人会に委任します。

△定例世話人会は、毎月第4月曜日の午後7時〜9時に開催しています。拡大版ですので、世話人以外の方もぜひ!おいでください。また、定例世話人会の中で、市政政策テーマについて勉強する時間もとろうという提案が拡大世話人会であり、確認しました。

 

以上が提案された「2018年度活動の振り返りと2019年度活動方針()」の主要部分の抜粋です。

 

この提案を受け、活発な質疑・討論がおこなわれました。

 

元公民館職員の岩崎安男さんからの要請(本紙末尾に関係資料を掲載)

公民館のマスターキー紛失という一度のミスのため、あと一年残っている再任用更新を拒否され、再任用評価委員会や公平委員会に申し立てをしても受け入れられず、その間に上司によるパワハラもあり、2018331日で退職せざるを得なかったこと、そのため東京地裁労働審判に提訴したがすぐに閉廷され十分に対応されなかったこと、このような経過を経て正式に東京地方裁判所民事に提訴したことの説明があり支援の訴えがありました。

支援者のNさんからも、これは岩崎さん個人にとどまらず非正規雇用者の働く権利、それに関する労働法制の曖昧さなど働くものの権利全般に関わることとしての闘いなので、裁判の傍聴、予定している署名活動、すでに受け付けている支援カンパへの協力を、との訴えがあり、参加者全体の拍手で同意して、岩崎さんへの支援活動を2019年度活動方針に追加することになりました。

 

4月市議会選挙への取り組みについては、会としてどのような基準で“市民派市議候補”として推薦を決めるかに議論が集中しました。

 結論的には、「7月市長選挙、2年前の市長選挙をともにたたかってきた勢力の人で、会として決めている“市民本位の狛江市政”の基本方向に賛同して協定を結べる人」について、世話人会の責任で“市民派市議候補”として活動できる人物かを確認し、その結果を2019年2月16日の臨時総会(新春の集いと同時開催)に報告したうえで、推薦決定することになりました。

 

市長選の振り返りと松原市政への評価などこれからの対応について

Sさんからは、《市民センターを考える会》の経験として新市長になって多少は話を聴く態度にはなっているという報告と、「ハラスメントのない市政・市民生活に取り組んでいる市」と評価されるようになる必要があるが、市長選で争点になっていた「人権条例」はどうなっているかという質問。

Nさんからは、議員さんから見て松原市政はどうかと質問があり、鈴木議員から9月議会での様子を中心に説明がありました。「懸案の人権条例については予算が付いたので動き始めるだろう。委員公募もあるだろう」「徴税のやり方は変える。困窮者には丁寧な対応をするように手直しをすると言っている」「セクハラ問題については研修を充実させる時期だと言っている」「暮らしの支援については壁が厚い。国保値上げにつながるかもしれない。介護利用料も現状容認ということ」などで、これからの働きかけが大切ということでした。

OさんとWさんで松原市長に面会したときの様子が紹介されました。選挙期間中に表明していた、社会に順応できる子どもに育ててほしいという考え方、道徳教育についての考え方に関してでしたが、話をすれば通じなくはないと感じたこと、それぞれの関わりを活かして話に行ってこちら側のひもを太く・強くしていけばよいのではないかと提案されました。

 

△これらの意見を取り入れて、「2018年度活動の振り返りと2019年度活動方針()」を補強することを確認し、全体の拍手で採決されました

 

2019,年度予算案の提案・質疑・討論、採決   提案・若見会計

 

 配布された2019年度予算案(総額870,000円)の説明がなされ、全体の拍手で提案どおり採決されました。

 

◇閉会挨拶に代えて、東京土建・狛江支部の塩野副委員長さんの発声で団結ガンバロー三唱。元気が出ました。

 

林総会議長の退任発言で閉会しました。予定をややオーバーした410分くらいでした