①憲法を守り、くらしに活かす市政。
②市民と共に悩み、考え、行動する市政。
③特定の階層やグループ、あるいは一党一派にかたよらず、市民の生活と生産と労働を擁護し、市民全体の福祉を追求する市政。
④“まち”の主人公が市民であることをふまえ、あらゆる市政領域で“市民参加”を大胆に広げる。中央集権に反対し、地方自治を守り育て、住民自治に基礎づけられた市政。
⑤利権や特権を排除し、ガラス張りで隠しごとのない、市民全体の理解と合意を前提とした、そして計画的な展開を進める市政。
⑥市役所職員が、市民に奉仕する専門家としての主体性と誇りをもって、市民と手を携えて効率的に行政執行にあたる市政。
⑦平和こそ市民生活の基礎であることをふまえ、反戦・平和の“わがまち”─狛江を、そして世界平和の実現に努める市政。
⑧開発優先から市民生活優先への転換、自然と共存する“まちづくり”を、市民の合意と納得、市民参加によって進める市政。
⑨子ども達の一人ひとりが大切にされ、共に育ち合っていく学校、保育園、地域をつくりだしていく。おとしよりや「ハンディ」をもった市民が安心してくらせる、市民福祉第一、共に生きる“まちづくり”を推進する市政。
⑩人間性を奪い去るあらゆる差別に反対し、社会矛盾の下で弱い立場に追いやられている市民にとって「頼りになる」市政。
⑪大震災・原発事故を受けて、実践的防災・減災対策を確立し、原発に頼らない地域社会をめざす市政。
これらの提案を受け、質疑・討論に入りましたが、
◇かつて《豊かな会》が発行していた、全戸配布の『市民ひと輝く狛江』の復活はできないのか。市民に向けた宣伝物の定期発行はぜひ必要だ。
──との意見が出されたのみでした。提案者からは、必要性は充分認識してる
が、要は財源の問題、世話人会で検討したい、との答弁があり、提案議案は、
全体の拍手で採択・決定されました。
この約1年間の《豊かな会》は、この総会決定を受けて、世話人会を軸に活
動を進めてきました。
以下、漏れがあると思いますが、主な活動経過などを報告します。
◎《豊かな会》の活動執行態勢
私達《豊かな狛江をつくる市民の会》」は1996年、“市民本位の狛江市政”
の実現を目的として結成し、この間5回の狛江市長選挙を確認団体としてたた
かってきました。昨年6月市長選挙では、《小さな声を聞く狛江》が擁立した
市民派市長候補・平井里美さんを推薦し、“市民本位の狛江市政”の実現のた
めに全力でたたかいましたが、市民派市長を再び誕生させるには至りませんで
した。
《豊かな会》の個人会員は約300人(会報読者は約350人)、加盟団体は
以下(順不同、一部略称使用)の9団体です。
△生活と健康を守る会・狛江支部
△都教組・狛江地区協議会
△日本共産党・地区委員会
△東京土建一般労働組合・狛江支部
△民主商工会・調布狛江府中支部
△こまえ年金者の会
△共生のまち-狛江をめざす会
△調布狛江地区労働組合総連合
△新日本婦人の会・狛江支部
《豊かな会》の活動展開の軸になるのが世話人会です。毎月第4月曜日の午
後7時~9時、《豊かな会》の暫定事務所を置いている「みんなの広場」で開催
しています。また、必要な場合は、臨時世話人会を開催してきました。
この世話人会は「拡大版」で開催しており、世話人以外の会員の方も「ぜひ!おいでください。」と会報(本紙)で呼びかけています。
世話人会の月例開催は維持できていますが、実態を述べれば、例えば10月の世話人会はわずか3名の出席しかありませんでした。これでは活動不全に陥る心配もあり、世話人各位におかれては、《豊かな会》の活動存続のため、極力出席されるよう要請します。
昨年11月16日の前回(第28回)総会では、
◇世話人会の態勢は留任を基本としますが、世代交代を追求します。
△基本的には、現在の26人の世話人は全員再任とします。
△団体派遣の世話人は当該団体の決定によるものですので、交代される場合があります。
△《豊かな会》の世代交代のためにも、新たな世話人の獲得に努めます。新たな世話人の任命権限を世話人会に委任します。
──と確認しましたが、これまた実態を述べれば、「26人世話人全員再任」と
しましたが、複数の世話人を派遣してもらっている加盟団体がある一方、後任
の世話人が未定のままの団体もあります。また、世話人の中から互選する共同
代表の「枠」は4名ですが、1名が空席のままで推移しています。
前回(第28回)総会決定は、「《豊かな会》の世代交代のためにも、新たな世
話人の獲得に努めます。」となっていますが、実績はあがっていません。
◎「狛江市政ワイワイ会議」の活動
昨年10月17日に開催された、市長選の実働を担った「総合選挙対策本部」の最終会議で、共にたたかったネットワーク、あるいは連帯関係を引き継ぐ“場”をつくること、そのための「組織化準備会」を設置すること、メンバーは(敬称略、順不同)、絹山、岡村(と)、市原、田中(と)、西尾、重国、平井、小島とし、その会合を11月9日(水)19:00から「みんなの広場」で開催することを確認しました。
◇11月9日、第1回世話人会
メンバー6人が出席し、以下のことを確認しました。
△この新たな“場”の名称を「狛江市政ワイワイ会議」とする。
△メンバー8人が世話人となり、運営にあたる。
△市民派市長候補・平井里美さんの選挙公約である「私の政策(6・17確定版)」の内容を実現していく方向性のもと、当面する市政課題について勉強を進める。
◇12月14日、第2回世話人会
世話人の皆さん8人全員+3人の方が出席し、6月市長選で市民に訴えた
「私の政策(6・17確定版)」について、世話人8人から分担した項目について報告してもらい、意見交換しました。
◇1月11日、第3回世話人会
世話人6人+2人の方が出席し、狛江における都市計画道路をめぐる問題、
「平和フェスタ」問題、脱原発をめぐりお二人から問題提起してもらい、意見交換しました。
◇2月21日、第4回世話人会(第1回学習会)
世話人5人+2人の方が出席しました。鈴木悦夫市議を講師に招き、狛江市新年度予算案の内容・問題点などについて報告・提起をいただき、意見交換しました。
◇4月17日、第5回世話人会
世話人5人+2人の方が出席しました。第1回定例市議会の概要報告を受け、意見交換。その他、「ぽかぽか広場」をめぐるパークハイム住民と市の争訟問題、
都市計画道路をめぐる問題などについて情報・意見交換しました。
◇6月12日、第6回世話人会(第2回学習会)
「都市計画道路を考える」をテーマとして開催し、世話人5人+4人の方が
出席しました。
狛江の都市計画道路のうち今回、東京都の第4次事業化計画の中で「今後10
年間の優先整備路線」に新たに指定された「調3・4・4号線」の問題が第一。
本町通りを一中通りより北側に延長し、計画道路「調3・4・16号線」、これ
は幅員18メートルの道路につなげようとするもので、都施行。狛江のまちづく
りには何のメリットもなさそうな道路計画です。
もう一つが「調3・4・16号線」、現在の一中通りを東南方向に幅員16メ
ートルで延伸させ、世田谷通りを経て水道道路=「調3・4・4号線」までつ
なげようとするもので、市施工です。これはすでに東京都の第3次事業化計画
の中で「今後10年間の優先整備路線」に入っていたものです。
「調3・4・4号線」計画の近隣住民の方と岡村伸市議から、資料提供を含
めて説明・報告を受けて、意見交換をおこないました。「調3・4・16号線」
の世田谷通り以南のルートの問題、また「調3・4・4号線」の必要性そのも
のに疑問があることが指摘され、引き続く検討を続けることになりました。
◇7月31日、第7回世話人会(第3回学習会)
今回のテーマは「和泉多摩川緑地都立公園化問題を考える(第1回)」でした。
世話人2人+4人の出席で、チョット?寂しかったのですが、お招きした《和
泉多摩川緑地都立公園化話し合い会》代表の稲田幸一郎さんからたっぷりお話
しをうかがい、勉強することができました。
◇11月26日、第8回世話人会(第4回学習会)
テーマは「和泉多摩川緑地都立公園化問題を考える(第2回)」。地元住民団
体・《巨大公園を考える愛郷の会》の方をお招きする予定です。
◎市民派都議候補・いび匡利さんを推薦、見事当選
昨年11月の前回総会で決定した「《豊かな会》の今後の活動方向」の中で、
前掲しましたように「狛江市政を市民本位の市政に転換させるために都政の変革が重要であるとの認識のもと、政策の一致する候補者の推薦・支援を追求します。」と確認しました。
この総会決定を受け、世話人会で検討した結果、次の市長選挙をも見据えて、《豊かな会》の基本政策である、A.“市民本位の狛江市政”の実現、B.暴走政治を続ける安倍政権の打倒──に理解を示し、合力してくれる候補者を市民派都議候補として推薦・応援する方向性を確認し、2月27日の定例世話人会(拡大版)で、尾崎大介さん(民進党)といび匡利さん(日本共産党)に提出する要請文書の内容を決定しました。
要請文書はかなり長文のため、要旨のみ採録しておきます。
◇以下の確認文書をお二人と交わしたいこと。
確認書案
7月2日執行予定の都議会議員選挙に向け、豊かな狛江をつくる市民の会
(以下、豊かな会)と立候補予定者・○○○○は、以下のとおり確認する。
1.豊かな会は、“切なるねがい”である「A “市民本位の狛江市政”の実現」、「B 暴走政治を続ける安倍政権の打倒」のため、市民派議員を地元から都議会に送り出したいとの“思い”から、○○○○に対して推薦・支援したい旨を要請した。豊かな会は、11項目にわたる「“市民本位の狛江市政”の基本方向」を示した。
2.○○○○は、「“市民本位の狛江市政”の基本方向」を理解し、豊かな会の「A “市民本位の狛江市政”の実現」、「B 暴走政治を続ける安倍政権の打倒」という “切なるねがい”に応え、可能な範囲で都議会議員として努力していくことを回答した。
3.この回答を受け豊かな会は、臨時総会を3月27日(月)午後7時から開催し、○○○○を市民派都議候補として推薦・支援することを決定すること、臨時総会で推薦・支援する市民派都議候補を決定した場合は、可能な限り早めにその事実を狛江市民の皆さんにお伝えするため、全戸配布ビラを作成・発行すること、具体的支援については○○○○側からの要請に応え、最大限全力でとりくむことを表明した。
選挙戦での必勝を期して、以上のとおり確認する。
2017年 月 日
豊かな狛江をつくる市民の会・担当責任者 絹山達也
立候補予定者・○○○○
◇《豊かな会》は、臨時総会を3月27日(月)午後7時から開催し、上記確認書を交わすことのできた方々を市民派都議候補として推薦・支援することを決定すること。
◇臨時総会で推薦・支援する市民派都議候補を決定した場合は、可能な限り早めにその事実を狛江市民の皆さんにお伝えするため、全戸配布ビラを作成・発行すること。
◇具体的な支援のとりくみは、推薦決定した市民派都議候補側からの要請に最大限応え、《豊かな会》の力量の範囲で全力を推進すること。
この要請文書を携え3月3日、絹山事務局長、小俣世話人の2名で尾崎大介
さんの事務所を訪問しましたが、ご本人不在のため、スタッフの方に上記要請
書をお渡しするとともに、《豊かな会》の“切なるねがい”について若干の時
間、説明させてもらいました。
その後、絹山事務局長が何度か尾崎大介事務所に電話をしましたが、どうい
うけか「近くにおりません…」のテープ音だけで、応答無しが続きました。
3月21日、絹山事務局長から尾崎大介事務所のメールアドレスに「催促」の
文書を送信しました。翌22日には、同趣旨の文書をFAX送信しました。
しかし、臨時総会当日(3月27日)に至ってもご返事がないため、尾崎大介
さんについては断念せざるえをえませんでした。
その後、皆さんご存じのとおり、尾崎大介さんは民進党を離党し、「都民ファ
―ストの会」公認候補として当選を果たしました。
いび匡利さん(日本共産党)からは、要請文書及び確認書案に同意していた
だける意向が当初より示され、3月27日の臨時総会の場で確認書にご署名いただきました。
これらの経緯を受け、3月27日の臨時総会は、市民派都議候補としていび匡
利さんを推薦・支援することを決定しました。
その後、この事実を市民の皆さんにお伝えするため、『市民ひと輝く狛江』
第8号を3万枚発行し、皆さんの合力で市内に各戸配布をおこないました。また、狛江駅前での「都政を語ろう!駅前リレースピーチ」を3回にわたって開催し、約25人の皆さんが「狛江から市民派都議を!」の思いを込めて語ってくれました。そして、「本番」を含めて、多くの会員、ご支持いただいている皆さんが、宣伝行動を初めとしたとりくみに力を発揮してくださいました。
そして投票・開票日の7月2日。いび匡利さん(日本共産党公認)は見事!
当選を果たしました。自民党現職2期目の候補(改憲・右翼団体《日本会議》の地方組織加入)を646票上回る16,974票を獲得して第3位での当選でした。 開票結果は次頁掲載のとおりです。再確認ください。
本紙8月号では、事務局長・絹山名で「いび匡利さんの連日昼夜にわたる奮
闘に敬意を表し、心からお祝い申し上げます。公認して全力でたたかった日本共産党関係の皆さん、ご苦労様でした。そして、《豊かな会》会員、ご支持いただいている皆さん、わたし達の支援が少しは役だったと確信します。お疲れ様、ありがとうございました。」と書き、いび匡利さんの見事!当選を祝しました。
11月27日には、第1回目となる筈であった、《豊かな会》主催の「いび匡
利議の都政報告会」を設定しておりました。
しかし、11月15日、まさに寝耳に水、想定外の事態、いび都議辞職との報
が入り、都政報告会は開催中止となりました。
誠に残念至極であります。
北多摩第三選挙区 開票結果
■調布市・狛江市合計
◇有権者数 258,067人
◇投票者数 138,012人 ◇投票率 53.48%
◇有効投票数 134,922票
今回 2017年7月2日執行
|
前回 2013年6月23日執行
|
候補者
|
党派名
|
得票数
|
得票率
|
得票数
|
今回比較
|
得票率
|
比較
|
当尾崎大介
|
無所属
|
45,358
|
33.6
|
30,416
|
+14,942
|
31.6
|
+2.0
|
当中島よしお
|
公明党
|
30,431
|
22.6
|
|
|
|
|
当いび匡利
|
共産党
|
26,974
|
20.0
|
16,379
|
+10,595
|
17.0
|
+3.0
|
栗山よしゆき
|
自民党
|
26,328
|
19.5
|
36,825
|
-10,497
|
38.3
|
-18.8
|
荒井匠
|
無所属
|
3,666
|
2.7
|
|
|
|
|
小野寺とおる
|
無所属
|
2,165
|
1.6
|
|
|
|
|
※共産党の前回候補は、岸本なお子さんでした。
■狛江市分
◇有権者数 67,952人
◇投票者数 37,254人 ◇投票率 54.82%
◇有効投票数 36,464票
上位4名のみ
今回 2017年7月2日執行
|
前回 2013年6月23日執行
|
候補者
|
党派名
|
得票数
|
得票率
|
得票数
|
増減
|
得票率
|
増減
|
尾崎大介
|
無所属
|
10,977
|
30.1
|
6,557
|
+4,420
|
24.6
|
+5.5
|
中島よしお
|
公明党
|
7,999
|
21.9
|
|
|
|
|
いび匡利
|
共産党
|
7,374
|
20.2
|
4,937
|
+2,437
|
18.5
|
+1.7
|
栗山よしゆき
|
自民党
|
8,497
|
23.3
|
12、152
|
-3,655
|
45.5
|
-22.1
|
◎戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会の闘い
《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》は2015年6月、安倍政権による
憲法違反の戦争法(安保法制)案の国会上程という暴走政治に危機感を覚え、《豊かな会》も含む17の賛同団体、136人の賛同市民により起ち上がりました。
賛同団体は以下のとおり(一部略称、順不同)です。
北多摩中央医療生協調布支部狛江班/共生のまち-狛江をめざす会/こまえ九条の会/こまえ社会保障推進協議会/狛江生活と健康を守る会/こまえ年金者の会/こまえ派遣村/狛江の放射能を測る会/狛江母親大会連絡会/社会民主党狛江総支部/新日本婦人の会狛江支部/調布狛江府中民主商工会/東京土建一般労働組合狛江支部/日本共産党狛江市委員会/日本共産党狛江市議団/平和憲法を広める狛江連絡会/豊かな狛江をつくる市民の会
「15年安保闘争」では、6月19日を初め3回にわたる市内デモ行進(いずれも200人以上の市民の皆さんが参加)の実現、また幅広い共闘組織《戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会》が主催する国会前集会などに積極的に参加しました。
9月19日未明の戦争法(安保法制)強行採決、「可決・成立」後は、《総が
かり行動実行委員会》が呼びかけた戦争法廃止全国統一署名(2000万人署名)運動に積極的にとりくみ、《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》が集約できた分だけでも、狛江で9,500筆を超える署名を集め、国会に提出しました。
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