高齢世代が生活不安に追い込まれ、充分な医療が受けられなくなっています。障がい者の家族から、障害者自立支援法一つで、長年積み上げてきた障がい者福祉が一挙に覆されてしまったとの嘆きの声が聞こえてきます。貧困が大きな社会問題になったのは、高度経済成長期以降初めての事態です。法律の枠組み、限られた財政力と、困難はありますが、こうした社会的に弱い立場の方がたが、狛江の地で安心して住み続けられるよう、全力を尽くします。それはすべての市民にとっても優しいまちづくりにつながります。
 また、安心・安全の確保は、街で暮らすうえで市民共通の願いです。犯罪や火災、地震等に対しては関係機関と連携し、市民総ぐるみで街を守る取組みを引続き強化します。

○社会的に弱い立場の人びとの目線で市政を運営します。
・ 独居高齢者の孤独死をなくすため、「独居高齢者見守りシステム」の導入(H21)
・ 真に困っている方がたへの国民健康保険税、介護保険税の減免制度拡大(H21)
・ 障がい者の真の自立と社会参加を確立するため、市独自の支援策を継続するとともに、障害者自立支
援法の抜本的な見直しを要求
・ 後期高齢者医療制度など、高齢者の命を脅かす制度の抜本的な見直しと改善へ、引続き国等へ発言
○災害や犯罪に強い安心・安全の街をつくります。
・ 保育所、市庁舎など主な公共施設の耐震診断を実施し、計画的な耐震補強工事(H20〜27)
・ 耐震診断、耐震改修に関する相談窓口の設置(H22)
・ 市民ボランティアによる安全パトロールへの支援と拡充
 子どもたちは明日の狛江の主人公です。健やかに、優しく、たくましく成長するよう、その育成に全力を尽くします。少子化が進む中、安心して子どもを産み育てることが出来るよう、環境を整備し、「子育て一番のまち」にチャレンジしていきます。
 地域に根ざした学校づくり、特色ある学校づくりを進め、児童・生徒が狛江のまちに愛着を感じながら、将来のまちづくりの担い手としてなるよう、教育の充実に努めます。

○子どもたちが、健やかにたくましく成長出来るよう、条件を整えます。
・ 妊婦健診無料化を現行年5回から年次計画で14回に拡充(H21〜)
・ 中学生までの医療費無料化を、都へ市長会とともに要求します
・ 駅周辺への保育所増設による待機児解消、市立保育園を地域の子育て拠点に
   (認証保育所をH20誘致、さらに認可保育所の増設を促進)
・ 病児保育を北部地域にも開設(H21)
○児童・生徒を取巻く環境整備に努め、その全人格的な発展をめざします。
・ 9月下旬から中学校給食(ボックスランチ方式)を全校で開始。その後順次スクールランチ方式に切換えるため、まず、二中にミニ調理場と食堂を設置(H20〜)
・ 学校図書館のさらなる拡充(H21〜)
・ 35人学級の一日も早い実現をめざし、東京都に強く働きかけます。
・ 放課後対策として、全校で校庭や体育館を開放し、必要な子どもたちを安心して預けられる場として子ども放課後プラン事業を全校で実施(H21〜)
・ フットサルなど身近なスポーツの場の確保(H21)
・ 相談体制の確立など、青年の雇用拡大に向けた
支援を強化します。
 団塊の世代の退職が始まっています。高齢世代がその経験と熱意を生かし、積極的にまちづくりへ参加してもらうための条件整備を図り、活気ある狛江の高齢社会を築きます。そのために健康施策の充実、公共交通手段の整備、人に優しいまちづくりに努めます。障がいを持つ人びとが、社会の一員として地域参加できるよう、就労の確保やバリアフリー化を推進します。 
○高齢世代、障がいを持つ方がたが、地域に出ていくための環境整備をします。
・ コミュニティバスの運行とその充実(H20〜)
・ 歩道上に一時休憩のための設備を、企業等の寄付も活用し順次配置(H20〜)
・ 市内公共施設のバリアフリーを推進
・ コンビニ、商店等の協力で、「おトイレ安心ネットワーク」づくり(H21〜)
○健康的で、活気あるまちづくりを進めます。
・ 市民総合体育館の計画的な大規模改修(H21〜)
・ 「うんどう教室」事業の拡大(H20〜)
○交通安全対策を推進し、誰もが安心して歩ける街にします。
・ 歩行者や自転車にとって安全な道路へ整備促進
・ 自転車駐輪場の増設と放置自転車の撤去促進(H21〜)
・ 子どもたちの自転車マナー向上のための、自転車安全教室の開催
 小さなまちの良さを生かし、市民の参加と協働、連携を強め、魅力ある狛江のまちづくりを進めます。そのために「音楽の街―狛江」はじめ市民文化の振興に努めるとともに、公共施設の再編と充実を推進します。ベッドタウンにふさわしい安らぎや潤いを重視し、街並みの整備、緑の保全、環境の美化に努めます。商工農業をまちづくりと結びつけながら振興を図り、地域の活性化の軸とします。

○市民参加・市民協働を市政運営の基本としてさらに発展させます。
・ 市民活動支援センターの開設を推進(H20〜)
・ 「新しい風補助金制度」「市民協働提案制度」の拡充
・ 町会、自治会の地域活動への支援強化
・ 財政への市民参加として、住民参加型市場公募債(ミニ公募債)の導入(H21)
○新中央図書館の移転・新設に道筋(H23)をつけ、市民の生涯学習の拠点として整備します。
○市民文化の振興を通じて魅力ある狛江を築きます。
・ 「音楽の街―狛江」事業の推進
・ 「絵手紙発祥の地―狛江」の取組みを推進 (H20〜)
・ 撮影支援(フィルムコミッション)体制の整備(H20)
・ 旧学校体育館を演劇や音楽、映画等の稽古・練習や発表の場として活用(H23 )
○活気ある産業の振興に努めます。
・ まちづくりや市民活動発展のために空店舗活用支援制度を検討(H20〜)
・ スイーツコンテスト実施等「こまえ元気わくわく事業」(商業活性化事業)を立上げ(H20)
・ 狛江産野菜のブランド化を支援
○安らぎと潤いのある街並みづくりを進めます。
・ 景観条例制定の検討開始(H21)
・ 「花いっぱいの街並み」運動を推進(H21〜)
・ 「桜の道づくり」を推進(H21〜)
・ たばこの路上喫煙禁止条例を制定(H22)
 市民が狛江のまちに誇りを持てるよう、その歴史と文化の再発見並びに保存と活用を促します。多摩川、野川、武蔵野の樹林など、その自然を大切にするとともに、市民の身近で貴重な財産として保全し、魅力あるまちづくりに生かしていきます。

○狛江の歴史を保全し、愛着のある郷土づくりを進めます。
・ 「むいから民家園」を「ふるさと文化」の拠点と位置づけ、旧高木家長屋門の復元や萱の葺替えなど 条件整備(H20〜)
・ 「昔の狛江」の写真や記録等の収集、保存、活用などの推進(H20〜)
・ 史跡の保存も含めたポケットパークの建設(H20〜)
・ 「歴史の道」「緑の道」「旧水路の道」など、散策コースを整備(H21〜)
○地球温暖化防止の取組みを強め、緑を生かしたまちづくりを進めます。
・ 多摩川の自然を守り、「水辺の楽校」など流域各市町村との連携強化
・ 樹林地の買収を計画的に促進(H20〜)
・ 校庭の芝生化、校舎の壁面緑化など、学校の緑化を推進(H20〜)
・ 太陽光発電設置への助成制度を創設(H21)
・ 子ども環境サミットの開催(H20)
○「多摩川花火大会」を21年度に再開するため、市民参加の準備委員会を立ち上げます。
「行財政基盤確立のための緊急行動計画」は、ほぼ目的を達成しました。今後は財政規律を守りながら、市民ニーズをどう実現し、住みよいまちづくりをどう進めるのか、その姿を市民参加で明らかにしていきます。
 職員の意識改革を進め、接遇や企画立案能力をさらに向上させ、市民生活の守り手や魅力あるまちづくりのパートナーとして、市民の信頼に応えていきます。

○新たな基本構想・基本計画、公共施設再編方針を策定し、将来の狛江の姿を描きます。(H21)
○一層の市民要望実現へ、第4次行革大綱を策定し財政基盤の安定化を図ります。(H21)
・ 市の起債(借金)総残高を、現在より30億円減少(〜H24)
・ 東電等の道路占用料を地価に見合うよう引上げ、約5千万円の財源確保 (H21〜)
○市役所職員467人体制を22年4月に達成し、職員の英知と意欲を生かした市政運営を確立します。
○国や都への研修派遣を進め、広い視野を持った職員を育てるとともに、社会経験者の採用を促進し、市民感覚を市役所運営に活用します。庁内外の研修等を強化し、職員の企画立案能力を高めます。
○行政評価制度を導入し、外部評価を実施します。(H20〜)
○平和と民主主義、市民生活を守るため、国や東京都などへ市民の声を発信します。