元狛江市市議会副議長
田辺良彦
矢野ゆたかさんの市長としての任期が7月6日で終わり、7日からは高橋都彦氏が新市長に就任しました。6月24日の夜、私の惜敗があきらかになった段階で記者団に「新市長に望むことは?」と問われ、私は「よく市民の声に耳を傾けて市政を運営して欲しい」と述べました。この16年間の到達点を土台にした市政展開を願っています。
ところが、9日の初登庁で行われた記者会見の報道をみると、心配なことがいくつか出てきています。朝日新聞は高橋氏が「『16年間続いた矢野市政で生まれた無駄を排除していく』と語った。『音楽の街』『絵手紙発祥の地』など矢野市政が市の特色作りの一環として進めてきたものも『一度白紙にする』」と報じています。読売や都政新報にも「白紙」という言葉が出てきますから、市長がそう述べたことは間違いないでしょう。
「音楽の街」は、市民が気軽に音楽を聞く機会と、気軽に発表できる場をつくるという、狛江らしいコンセプトで展開されてきた素適なとりくみです。「絵手紙発祥の地―狛江」は、これまでNHKの「小さな旅」や、テレビ朝日の「ちい散歩」などでも取り上げられ、まさに狛江市のセールスポイント。それらを市長自らが投げ捨てるとは、ちょっと信じられない想いです。
これまでの多くの市民による狛江を盛り上げていこうという努力を、それこそ「空白」にされては大変です。ぜひ、みんなで声をあげていきましょう。
9日の夕方から狛江駅構内に絵手紙がたくさん展示されています。いつまでなのかな? ご覧になってください。