事務局長のジジ日誌
(2013年1月末〜2月)
事務局長 絹山達也
豊かな会に直接関係することが中心ですが、“市民派市政復活”に関係すると(勝手に)判断したことはなるべく掲載させてもらいます。大目に見てください。
◎1月29日(火)午前、みんなの広場で会報『豊かな狛江』2月号の製本・仕分け作業を、梅木さん・西尾さんと3人でおこないました。もう少し手が多いと助かります。11時頃にはなんとか終了。配布担当者へのお届けの分担をおこない、まだまだ寒風の中、それぞれ自転車などで出発しました。
◎2月2日、3日の土・日、みんなの広場の店先で「みんなの百円市」を開催しました。
ホームレスの人達の支援(生活保護受給・アパート入居の実現、そして助け合いなど)にとりくむ《こまえ派遣村》の主催です。市民の皆さんから寄せられた寄付物品を破格販売しました。2日間で1.8万円程度の売り上げ。今後の活動資金になります。
◎4日(月)午後、あいとぴあセンターの講座室で開催された学習懇談会「第3特養って、どんなもの? 〜その構想、基本設計と現状」に参加しました。
主催は《狛江の高齢者のくらしをよくする会》(酒見はま子会長)。講師は、市役所介護支援課の高橋課長と岡本係長のおふたり。
会場は満杯。70人は超えていたと思います。特養ホームへの関心の高さがうかがわれます。
西野川の旧四小跡地の一角に、2014年度中の開設されている仮称「第二こまえ正吉苑」は、ショートステイ10床を含めて定員110人の予定です。
課長からは、まだ決まっていない部分もあり、現在時点でのことをお伝えする、具体的に決まれば説明会を開催する、旨の話がありました。説明は主に岡本係長がおこない、狛江の高齢化率から始まり、入所申し込みの方法や入所者決定のしくみ(点数制など)、費用負担などを説明しましたが、このへんは長くなりますので割愛します。
仮称「第二こまえ正吉苑」については、
◇敷地面積は4,561.5u。
◇10mの高さ制限。⇒3階建て。
◇運営は社会福祉法人正吉福祉会(第2特養と同じ)。
◇ショートステイ10床を含めて定員110人。
◇施設タイプはユニット型個室。12人以下の1ユニットが生活空間となり、専任のスタッフが配置される。(だが、多床室より費用負担は高くなる。)
──程度だけの説明がありました。
質疑応答では、主に4点のことが焦点となりました。
1番目は、入所決定する採点結果の本人(あるいは家族)への情報開示の問題です。母親を一人で介護しているという男性が口火を切りました。3年、入所を待っている、介護のために就労もできないそうです。母親の待機順位を知れば、生活の計画が立てられる、と訴えていました。
市行政側の説明は、採点は入所申し込みをした施設がおこなっている、採点の順位は変動があるため優先度グループ(A〜Cの3段階)のみ回答している、旨にとどまりました。
2番目は、採点の実施主体に関してです。施設側が採点をおこない、採点結果が公開されていないため、例えば胃ろうをほどこしているなど、施設側の負担が大きそう人が敬遠されているのでは?という疑問が出されました。そして、施設側で採点するではなく、市行政が統一的に採点してほしい、旨の要望が出されましたが、行政側の明確な回答はありませんでした。
3番目は採点の中身。同居家族が介護しているケースで、前出の男性のように無理して仕事もやめ介護しているのに、その実状が採点に反映されているのか?という疑問。あるいは、入所申し込みしているが、待ちきれなく一時的に有料ホームに入れた場合、採点が不利なっているのではないか?という疑問が出されていましたが、課長の回答は、個別の事情がなるべく盛り込まれればいい、難しいが持ち帰る、旨にとどまりました。
4番目は、第3特養の医療体制の充実、具体的には医師を常駐させ、看とりにも対応できる「終のすみか」にしてほしいという要望が、何人かの参加者から出されました。課長の回答は、内容はこれからの検討だ、どこまで盛り込めるか検討していく、程度にとどまりました。
また、仮称「第二こまえ正吉苑」ができたら、今こまえ正吉苑に入所している人が移されるという噂があるが?との質問に、岡本係長は、まだ決まっていない、旨の回答していましたので、そのほかにも課題はありそうです。
狛江で3番目の特養ホームが実現することは大きな成果ですが、入所申請者は301人(11月末)とのこと。今後も増えることは確実。中央政府が「施設から居宅へ」との方向を強めている中、「住み慣れた地域で、安心して、豊かに生活できる」(狛江市第3次基本構想)まちをつくるためには、まだまだ課題山積の感を深めた学習懇談会でした。
◎4日(月)夜、みんなの広場で、市民派市政こまえ研究所(こまえ市政研)第1回運営委員会を開催し、それまでに決まっていたメンバー8人のうち7人が参加しました。
以下、確認したことを中心に簡単に報告します。
◇運営委員会の構成等について
△現時点での構成メンバーは8人。
△Kさんに参加要請を事務局長からしているが、まだ返事なし、との報告。
△Hさんを誘うことを確認。その後、事務局長が承諾を得た。構成メンバーは9人に。
△ぜひ加わってほしい人に声をかけることになった。
△運営委員会の開催定例日を確認。毎月第2火曜日午後7時〜、みんなの広場。オープンな会議とし、運営委員以外の方も出席できる。
◇行政や市民運動などの情報を漏れなく把握するために、各人の分担を決めた。
◇第1回「市政まなび塾」について相談した。
△2月19日午後7時〜9時
「新年後予算案のここが問題だ!」
講師は市議団から
Tさんからの報告もあり。
△進行役、記録担当を決めた。
◇市民向け広報紙の準備について検討した。
△1月世話人会で、以下のとおり確認していた。
・年4回程度の発行をめざす。
・世話人会の決定方針に基づき、編集実務はこまえ市政研運営委員会が担当する。
・第1号は3月初めの発行をめざす。次回世話人会(2月19日)に原稿を提案する。
・名称は、『市民派こまえ』とか『市民派市政を!』とかの案が出たが、次
回世話人会で決める。各人の案を持ち寄る。
・発行部数をどうするかも次回世話人会で決める。
△この日は、内容についておおまかに確認し、次回世話人会(2月19日)に提出する文案作成を分担した。
△新聞折り込みで全戸配布することを、次回世話人会に提案する。
◎9日(土)午前、市役所の特別会議室で後期基本計画(素案)説明会の第1回目
(第2回は13日)があり、わたしも参加しました。庁舎4階で工事をしており、暖房なし。職員がホッカイロ(?)を用意していました。参加者は15人程度と寂しい限りでした。素案の問題点については、本紙10頁の記事に書きましたので、そちらをお読みください。
それにしても、狛江市行政の基本計画がこんな形(市民参加薄弱)で決まっていくのはいかがなものか、と思います。
◎9日、《こまえ九条の会》の「九の日行動」を狛江駅前で。この日は土曜日でしたので午後3時〜4時でした。9人でマイク宣伝とニュースの配布をおこないました。
配ったニュースでは、通常国会冒頭の1月28日、全国「九条の会」事務局が国会内で記者会見をおこない、新たな重大な情勢にあたって寄せられたよびかけ人からのメッセージを発表ことについて書きました(原稿はいつも頑張ってくれているNさん)。
改憲・壊憲へ向けて露骨に動き出した安倍政権への危機感が広がっているのか?わたしには以前より通る市民の皆さんの反応は上がっている気がしました。それでも集まった署名は15筆。継続を!そして新たなとりくみが求められていると思いました。
◎10日(日)午前、東京土建・狛江支部会館で開催された狛江社会保障推進協議
会(社保協)結成に向けた学習会に参加。
社保協って?との方もいらっしゃると思います。以下は、中央社保協のホー
ムページからの引用です。
日本の社会保障制度の改善をめざして、労働組合、医療、福祉関連の諸団体、
女性団体などの組織が集まって、1958年に創設されました。共同して運動をすすめる組織です。
1960年代の朝日訴訟、小児マヒから子どもを守る運動、70年代の老人医療費無料化の運動、80年代から今日にいたる医療、年金、福祉、介護などの改善運動をすすめてきています。
また、県や地域に組織をつくり、地域の要求にもとづく運動をすすめています。
現在、全国労働組合総連合(全労連)など27の労働組合、全国保険医団体連合会(保団連)など13の民主団体が参加しています。
47都道府県すべてに県社保協があります。市区町村を基礎にして組織している地域社保協も250の地域で結成されています。
いま、介護保険や国民健康保険制度の改善の他、来年予定される医療制度の「改革」に、大きな問題ありと反対の運動をすすめています。
狛江でも地域社保協をつくろう、との話です。この日は、東京土建・狛江支部の「2012年度第2回情勢学習会」を兼ねた集まりであったためか、同支部組合員が多く参加し、全体で60人以上(?)が熱心に講師の話しに聴き入っていました。
講師は、東京社保協事務局長の寺川慎二さん。約1時間半、「社保協結成で地域での共同の運動を広げよう!」のタイトルで、
◇昨年8月に強行可決し成立した「社会保障制度改革推進法」は、憲法25条否定、国の責任放棄と公費削減を進める悪法であること、
◇消費税の「社会保障目的税化」の真のねらいは何か、
◇TPPは、米国多国籍企業による国内支配を狙うものであること、
◇餓死・孤立死、自殺の急増など、国民の暮らしといのちが危険になっていること、
◇「必要充足応能負担」、負担は所得に応じて、給付は平等に、これこそが社会保障負担の原則であること、
◇社保協の成り立ち、その運動
──を熱く語りました。
そして最後に、東京で地域社保協が未結成の市は狛江だけであり、ぜひ狛江社保協を建設し、地域での共同の運動を広げてほしい、旨を述べて講演を締めくくりました。
この学習会には《豊かな会》会員も10人ぐらい参加していました。《豊かな会》には狛江社保協への参加、さらに事務局への人材派遣の要請がきており、2月定例世話人会に提起したいと思っています。
◎19日(火)は忙しい。午後5時半から《こまえ九条の会》の「九の日行動」を狛江駅前で。6時半から、みんなの広場で《豊かな会》拡大世話人会、続いて第1回「市政まなび塾」。13人の参加で、高橋市長初編成の新年度予算案について、その問題点など勉強し合いました。
◎21日(木)午後7時から、中央公民館での《こまえ九条の会》と《平和憲法を広める狛江連絡会》の合同世話人会に参加しました。
改憲・壊憲勢力が衆院の3分の2を超えるという、年末選挙の惨憺たる結果を受け、狛江からの運動をどうしたら広げられるかを中心に10人のみなさんが熱心に話し合いました。