事務局長のジジ日誌(2013年2月末〜3月)
事務局長 絹山達也
豊かな会に直接関係することが中心ですが、“市民派市政復活”に関係すると(勝手に)判断したことはなるべく掲載させてもらいます。大目に見てください。
◎2月26日(火)午前、みんなの広場で会報『豊かな狛江』3月号の製本・仕分け作業をおこないました。この日は、梅木さん・須貝さん・西尾さん・若見さんと総勢5人となりましたので、11時前には終了することができました。
配布担当者へのお届けの分担をおこない、まだ寒い風の中、それぞれ自転車などで出発しました。
◎3月2日(土)午後、みんなの広場で《市民派市政こまえ研究所》(こまえ市政研)の運営委員会の第2回会議。定例日は第2火曜日にしたのですが、創刊する市民新聞『市民ひと輝くこまえ』の編集会議のため、臨時に開催しました。
約2時間かけて掲載記事の内容を確認し、あとは編集長と版下作成担当者のお願いして早期の発行をめざすことになりました。
◎5日(火)夜、新しく誕生した市民団体《公民館・図書館再生市民プロジェクト》事務局会議に参加しました。中心の課題は、「狛江市後期基本計画素案」への対処でした。
わたしは事務局メンバーではないのですが、「狛江市後期基本計画」の策定作業への市民参加が不充分であり、狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例の規定にもとづいて市民参加方法提案書を市長に提出しようということになり、その文案を作成するよう事務局から指示?を受けたためです。
議論の大半は、市民プロジェクトとして提出する、パブリックコメントへの意見書の検討でしたが、わたしの作成した市民参加方法提案書案はほぼ原案どおり了承され、11日の提出に向けて、賛同署名(30人以上が必要)集めに入ることを確認しました。
◎7日(木)午前、中央公民館のつどいの受付当番へ。昨日(6日)から、今年で28回目となる、中央公民館のつどいが10日までの日程で始まっていました。 1階の受付は、各参加団体のよる当番制で、1時間半交替で担当します。わたしは《共生のまちー狛江をめざす会》として11時から12時30分まで担当しました。相方?の団体は《狛江市平和委員会》。来たのは昵懇の間柄のSさんで、いろいろお喋りしているうちに時間は過ぎてしまいました。もちろん、プログラムを配ったり、ご案内をしたり、受付業務?はしっかり果たしました。
◎7日(木)夕方から、《こまえ派遣村》の定例交流会を《みんなの広場》でおこないました。当事者5人、支援者がわたしを含めて3人参加しました。
当事者のFさんが2月初め、脳出血で救急入院、右半身不随、喋れない状態が続いている、との報告。今後、リハビリ専門病院に移る。なんとか狛江に戻ってきてほしい、それが皆さんの願いだと思います。
その他、4月7日の「楽市」にバザー出店すること、定例交流会の中身や会費のことなど、今後のとりくみについて相談しました。
◎9日(土)午前、中央公民館のつどいの行事の一つとして、中央公民館のつどい学習会「公民館で学ぶ意味とは?」が開催されました。参加者は37人。
講師は、大東文化大学非常勤講師の片野親義さんでした。内容豊富だった学習会の報告は、(きっと)別途作成されると思いますので、そちらに譲りますが、市民が主人公の市政、あるいは地域をつくりだしていくために、公民館の存在意義をあらためて痛感した学習会でした。
◎同じく9日(土)の午後、わたしが代表をつとめる《共生のまち─狛江をめざす会》が主催するシンポジウム「市民と一緒に進める議会改革〜多摩市のとりくみから学ぶ」。中央公民館のつどいへの参加企画です。
講師は《多摩市議会ウォッチングの会》代表の神津幸夫さん。
3年前に制定された多摩市議会基本条例では、
◇市議会は、市民のみなさんにもっとよく見え、わかりやすく、市民が参画できる議会に、そして、合議機関として市民と一緒に考えながら、さらにしっかりと議論できる議会に改革していきたいと決意しました。
◇議会の活動原則
@市長等に対し、適切な行政運営かを監視し、評価する。
A政策提案機能を積極的に活用する。
B議員間の自由闊達な討議を通じて合意形成を期する。
C市民に開かれた議会運営、市民参加を保障し、意見を反映する。
D市民にわかりやすい議会運営に努める。
──と表明しています。
多摩市で進んでいる議会改革はどうして可能となったのか? そして基本条例制定後、市民・市議会はどう変わったのか? 興味津々たるお話を聞くことができました。
参加市民は22名でした。
◎10日(日)、午後3時45分集合で中央公民館のつどいの片付け作業に参加。どこでも、参加者の高齢化、若い人がなかなか集まらない悩みをかかえていますが、ここでも痛感。
◎11日(月)午前、東京土建・狛江支部会館で開催された狛江社会保障推進協議
会(社保協)結成に向けた事務局会議に参加。
◎同じく11日の午後2時、市役所の政策室を日向さんと訪問。「狛江市後期基本計画(平成25年度〜平成31年度)」の策定作業への市民参加が不充分なため、前期基本計画(平成22年度〜平成26年度)の策定にあたって採用された市民参加方法と同程度、あるいはそれ以上に幅広い市民参加の方法を採用するよう求める市民参加方法提案書、56人の賛同署名簿と一緒に提出しました。
以下、提案書の全文です。
2013年3月11日
狛江市長 高橋都彦 様
提案者氏名 日向正文
住所 狛江市岩戸北1−4−12−212
狛江市市民参加方法提案書
狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例施行規則第2条第1項の規定に基づき市民参加の手続きの方法について賛同署名を添付し提案します。
(1) 市民参加の方法の提案を求める事案及びその内容等 狛江市前期基本計画(平成22年度〜平成26年度)の改定である「狛江市後期基本計画(平成25年度〜平成31年度)」の策定作業がおこなわれており、貴職の下命を受けた市職員のみによって、すなわち市民の参加なしに作成された同計画素案が公表されました。素案について、わずか2回の「市民説明会」と「パブリックコメント(意見募集)」という市民参加方法のみで、貴職の言う「市政全般のマスタープラン」を策定するにはあまりにも拙速であり、将来に禍根を残すことを危惧します。 ついては、改定対象である狛江市前期基本計画(平成22年度〜平成26年度)の策定にあたって採用された市民参加方法(総合基本計画審議会(学識経験者8名、市民4名、職員1名)が軸になり進められた。審議会のもとに基本計画策定市民分科会を設置し、学識経験者6名、市民35名が参加し、約1年間にわたって検討を進めた。)と同程度、あるいはそれ以上に幅広い市民参加の方法を採用されるよう提案するものです。 (2)市民参加の方法の提案を求める理由 以下、提案理由を列記します。@本計画は、貴職の言う「市政全般のマスタープラン」であり、市政の基本中の基本と言える計画です。狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例の制定趣旨をふまえ、最大限の市民参加を実現して策定すべきです。 A狛江市前期基本計画(平成22年度〜平成26年度)を改定するものであり、その策定にあたり採用された市民参加方法と同程度、あるいはそれ以上に幅広い市民参加方法を実現するのが当然です。 B改定対象の現行基本計画の計画期間はいまだ2年間残っており、多くの市民の参加によって市民に親しまれる基本計画を策定する時間は充分あります。 C基本計画は、市議会の議決を経た第3次基本構想に掲げた将来像「私たちがつくる水と緑のまち」を実現するため、目標達成に向けた具体的手段となる施策を体系的に明らかにするものです。わずか2回の「市民説明会」と「パブリックコメント(意見募集)」という市民参加方法のみでは、決して「私たちがつくるまち」という実感を市民が得ることはできないと思います。市民が信頼できる基本計画をつくりだしていくため、最大限の市民参加が求められています。 |
◎12日(火)夜、みんなの広場で《市民派市政こまえ研究所》(こまえ市政研)の運営委員会の第3回会議。
◎17日(日)夜間、《公民館・図書館再生市民プロジェクト》が主催する講演会「もし公民館・図書館が「指定管理者制度」になったら」に参加しました。
講師は長澤成次さん(千葉大学教育学部教授)。参加者は31人でした。
◎19日(火)夕、狛江駅前で《こまえ九条の会》恒例の「九の日行動」=署名・宣伝行動。確か9人の参加でした。継続に意義あり。
◎同じ19日(火)午後7時からは、《豊かな会》の定例世話人会。狛江駅前から、のぼり旗をかついで自転車で急いでみんなの広場に戻る。すでにWさんが来ていました。
この日の参加は12名。市民新聞『市民ひと輝くこまえ』第1号のことや、新年度予算案を中心にした市議会での論議の確認、そしてSさんを講師にツイッターの勉強会など、10時頃まで約3時間、熱心に論議をおこないました。
◎21日(木)午前、わたし達が提出した市民参加方法提案書について審議し、市長への答申内容を検討する、狛江市の市民参加と市民協働に関する審議会が開催されました。
その傍聴へ。審議会委員15人中10人が出席、傍聴者は5人。約1時間の論議の結果、市長交代によって計画改定を急いだことに理解を示し、市民参加方法も必要条件を満たしていると判断し、提案書は受け入れないが、市民参加の充分条件を満たしているとまでは言えないので、今後の基本計画改定でも市民参加の諮問機関を設けないとする前例にしない、といった内容です。市長への答申文書の作成は「会長一任」とされました。
委員の中には、最高の市民参加は市長選挙、多くの市民が代表として新市長を選んだんだから応援すべき、56人程度の少数の提案は市民を代表していない、こんなことは細かなことだ、旨を言う人もいました。そうだったら、そもそも市民参加も必要なくなってしまうと思いますが。