「うりずん」というのは潤い初めが語源だそうで、沖縄では3月頃〜5月頃の季節を指す言葉です。この時期、沖縄戦の記憶がよみがえり、体調を崩す人が多いそうです。
ジャン・ユンカーマン監督のドキュメンタリー映画です。「映画日本国憲法」から10年ぶりです。辺野古の新基地建設問題を理解する上で沖縄の歴史を知ることは不可欠として、ペリーの沖縄来航(植民地化を目的)から始まり、1945年の過酷な「沖縄戦」、差別的な「占領」時代、復帰はしたものの基地はそのまま置かれ性暴力等に「凌辱」された時代、そして辺野古新基地建設をめぐり不屈の闘いを続ける「明日へ」の4部構成になっています。米軍から撮影した新発見の映像、沖縄や日米双方の元兵士など多くの方々の証言、少女暴行事件で服役した元兵士のインタビューなどもあります。戦争時だけでなく戦後もそして今も沖縄が捨て石にされている実態が浮きあがってきます。是非ご覧になって下さい。
◎7月31日(金)まで。岩波ホール。
◎西尾真人 03-3480-7477
(1350円でチケットをお分けします)。
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