全力でたたかい、惜敗した6月市長選挙の“総括”論議を深めることと、“次”につなげる活動方向を検討し合うことをテーマにして、11月16日夜間、まちの主人公は市民!オール狛江の会(以下、オールの会)第3回総会と豊かな狛江をつくる市民の会(以下、豊かな会)第28回定期総会が連続して開催されました。
以下、そのホンの概要を報告します。
◎議長に小俣三郎さんを選出しました。
まず議長に、《オールの会》共同代表(4名)の一人であり、また《豊かな会》の世話人の小俣三郎さんを選出し、議事を開始しました。
同じく《オールの会》共同代表、また《豊かな会》共同代表(4名)の一人である矢野ゆたかさんが開会あいさつを行ないました。
◎お二人のご来賓から連帯あいさつをいただきました。
ご多忙の中、お二人のご来賓においでいただきました。
まず、市民運動の中から勇気をもって起ち上がった、またとない市民派市長候補・平井里美さんです。
大きな拍手に包まれて登壇した平井さんは、市長選応援への感謝の意、世界的な差別と排除、子ども達が生きにくい社会の広がりにどう対抗するのか、そのための市民の連帯をどうつくるのか、みんなで考え、共に学んでいきたいこと等々を述べられました。
続いて、小島喜孝さんです。確認団体として市長選をたたかった《小さな声を聞く狛江》共同代表(4名)のお一人であり、かつ「総合選挙対策本部」本部長、そして平井里美選挙事務所の事務所長として、文字通り先頭に立って連日連夜にわたり活躍されました。
小島さんからは、平井さんという彩りある候補を得ることができ、勝てる展望のある選挙だったが、訴えた政策や活動内容などの面で市民に伝わる、彩りある選挙ができたのか、また「参謀役」の機能が発揮できたのか、反省点として考えている旨などが話されました。そして、「現職2期目」に対してこれだけ肉薄できたのは、本日おいでの方々を初めとする皆さん、選挙戦を通じて知り合えた多くの皆さんの力の結集ゆえである、と感謝の言葉で連帯あいさつを締めくくりました。
◎《オールの会》の解散を決定しました。
第1号議案「まちの主人公は市民!オール狛江の会の活動経過報告と6月市長選挙の振り返り及び会を解散する提案」が、《オールの会》が事務局長・絹山達也さんから説明されました。
この日に配布された議案集はA4版で76頁に及ぶものでした。絹山さんは、平井さんの公式ホームページや《豊かな会》会報などで公表されている部分を省略し、早口で説明しましたが、それでも1時間を超える提案となりました。
以下は、その最後の部分、《オールの会》の解散提案の部分を掲載します。
《まちの主人公は市民!オール狛江の会》と《豊かな狛江をつくる市民の会》は、「市民派市政の復活・再建」、「“市民本位の狛江市政”の実現のため、市政の刷新・改革を!」に向け、《小さな声を聞く狛江》が擁立した平井里美さんの推薦を決定し、連日にわたり全力で選挙戦をたたかいました。
市民運動の中から起ち上がった、市民派市長候補・平井里美さんは、またな
い候補者です。市民運動の中で平井里美さんが発揮した、あるいは培ってきた行動力、そして異なる意見をもつ皆さんと一緒にトコトン話し合い、方向性を探り出していく、いわば合意形成力は抜群のものです。この力を市民の立場に立つ狛江市長として、市政の立て直し、刷新・改革に活かしてほしいと切に願ってきました。
《豊かな会》は、これまでの20年間に5回の市長選を自ら確認団体としてた
たかってきました。今回は《小さな声を聞く狛江》が確認団体となり、選挙戦の中軸を担いました。《オール狛江の会》《豊かな会》は、平井里美さんの推薦団体として「総合選挙対策本部」に参加をし、実質55日間を文字通り全力で走ってきました。
《オール狛江の会》《豊かな会》会員のみなさん、支持者のみなさんが発揮したこの間の力は、過去5回、《豊かな会》が自ら確認団体としてたたかった市長選と比較して少しの遜色もない、素晴らしいものでした。共にその頑張りを確認し合いたいと思います。本当にご苦労様でした。
しかし、「市民派市政の復活・再建」、「“市民本位の狛江市政”の実現のため、市政の刷新・改革を!」は実現できませんでした。
再選を果たした高橋氏は、「2万票取りたかったが、(相手陣営から)事実ではないことを言われた分が相手に流れた」(k-press)とか言って、市民の声も聞かずに、たか―い橋の上から市民に押し付けるという政治姿勢を反省する様子は見えません。
遅くとも4年後に市長選挙があります。今回の「市民がつくる選挙」は、“次”
につながる広がりと力量を獲得したと思います。平井さんが言うように「ここが始まり」です。ぜひ!“次”につなげていきましょう。
《小さな声を聞く狛江》の存続、「総合選挙対策本部」のネットワークあるいは連帯を引き継ぐ「狛江市政ワイワイ会議」も動き始めました。
今次市長選挙で果たした《まちの主人公は市民!オール狛江の会》の大きな役割を再確認し、会の解散を提案します。
この提案を受け、若干の質疑・討論がありました。
◇共に市長選をたたかった主要団体間の意思疎通の不足が見られたことを指摘し、今後の克服を求めた意見。
◇4年後はもっと早めのとりくみの必要性を指摘した意見。
◇平井さんを応援した皆さんを充分に「総合選挙対策本部」に結集できていなかったことを指摘し、今後の克服を求めた意見。
──などでしたが、《オールの会》の解散提案を否定する意見はありませんでした。小俣議長が拍手による採択を求め、第1号議案「まちの主人公は市民!オール狛江の会の活動経過報告と6月市長選挙の振り返り及び会を解散する提案」は、全体の拍手で採択・決定されました。
◎《豊かな会》総会に移り、2議案が提案されました。
第2号議案「豊かな狛江をつくる市民の会の活動経過報告と6月市長選挙の振り返り及び今後の活動方向の提案」、第3号議案「豊かな狛江をつくる市民の会の会計報告及び予算案の提案」(内容は割愛)に移りました。提案者は《豊かな会》事務局長の絹山さんと会計の若見洋子さんでした。
以下、第2号議案の主な部分のみを掲載します。
《豊かな会》は、これまでの20年間に5回の市長選を自ら確認団体としてた
たかってきました。今回は《小さな声を聞く狛江》が確認団体となり、選挙戦の中軸を担いました。《オール狛江の会》《豊かな会》は、平井里美さんの推薦団体として「総合選挙対策本部」に参加をし、実質55日間を文字通り全力で走ってきました。
《オール狛江の会》《豊かな会》会員のみなさん、支持者のみなさんが発揮したこの間の力は、過去5回、《豊かな会》が自ら確認団体としてたたかった市長選と比較して少しの遜色もない、素晴らしいものでした。共にその頑張りを確認し合いたいと思います。
◎《豊かな会》の今後の活動方向
◇基本的には、4年前の第24回定期総会で決定した活動方針「次回市長選に向けた活動の基本方針 市民派市政復活を勝ちとろう!」を踏襲して活動を進めます。
◇《豊かな会》に結集いただいている個人・団体の皆さんが、自らが担っている要求運動やとりくみを精一杯、活き活きと展開していただき、市民への影響力、市民からの信頼をいっそう広げていただくことが第一だと考えます。そうした基盤に支えられて《豊かな会》は、広範な市民運動・市民活動との連携を追求し、市民福祉切捨て市政との対抗・反撃、市民派市政の復活に的を絞った市民運動を全力で進めていきます。
◇市民本位市政の後退を許さず、市民派市政の復活に向けて《小さな声を聞く狛江》と連帯します。
◇「狛江市政ワイワイ会議」活動に積極的に参加します。
◇来る総選挙においては、“戦争法”廃止、法発動阻止、違憲訴訟支援にとりくむ《戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会》と連携して、安倍政権打倒のため、東京22区における“市民・野党共闘”を追求します。
◇6月都議会議員選挙においては、狛江市政を市民本位の市政に転換させるために都政の変革が重要であるとの認識のもと、政策の一致する候補者の推薦・支援を追求します。
この政策は、「私たちが考える“市民本位の狛江市政”の基本方向」(本議案集3頁)を基本とします。
推薦・支援する候補者を決定する場合は、臨時総会を開催します。
◇世話人会の態勢は留任を基本としますが、世代交代を追求します。
△基本的には、現在の26人の世話人は全員再任とします。
△団体派遣の世話人は当該団体の決定によるものですので、交代される場合があります。
△《豊かな会》の世代交代のためにも、新たな世話人の獲得に努めます。新たな世話人の任命権限を世話人会に委任します。
これらの提案を受け、質疑・討論に入りましたが、
◇かつて《豊かな会》が発行していた、全戸配布の『市民ひと輝く狛江』の復活はできないのか。市民に向けた宣伝物の定期発行はぜひ必要だ。
──との意見が出されたのみでした。提案者からは、必要性は充分認識しているが、要は財源の問題、世話人会で検討したい、との答弁があり、第2号議案、第3号議案は、全体の拍手で採択・決定されました。
最後に、東京土建一般労働組合・狛江支部の星書記長が、4年後には必ず市民派市長、市民本位の狛江市政を取り戻そう、と閉会あいさつを行ない、小俣三郎さんの議長退任あいさつで、まちの主人公は市民!オール狛江の会総会、豊かな狛江をつくる市民の会総会を終了しました。
|