には《豊かな会》が主体となった市民運動展開はありましたが、厳しく総体的に見ると、選挙が終われば《豊かな会》運動は「お休み」状態となり「矢野市長まかせ」だったと言わざるをえないと考えます。これから、わたし達《豊かな会》は「市民派市政奪還をめざす勢力」であり、今までの16年間から飛躍した運動の強化が不可欠となっています。
そのためには何よりも、《豊かな会》に結集いただいている個人・団体の皆さんが、自らが担っている要求運動やとりくみを精一杯、活き活きと展開していただき、市民への影響力、市民からの信頼をいっそう広げていただくことが第一だと考えます。そうした基盤に支えられて《豊かな会》は、広範な市民運動・市民活動との連携を追求し、市民福祉切捨て市政との対抗・反撃、市民派市政の復活に的を絞った市民運動を全力で進めていかなくてはなりません。
◎市民本位市政の後退を許さず、市民派市政の復活に向けた市民運動の展開
4期16年の矢野市民派市政が、市民の皆さんに支えられ、市民の皆さんとともに進めてきた、@清潔公正で市民に開かれた市政、参加と協働、市民が主人公の市政、A命と暮らしを守る市民生活優先の市政、B市民要望の実現と財政確立を両立させて進める民主的な行財政運営、つまりは市民本位の狛江市政の方向性を堅持すること。市民本位の市政を後退させる動きには、広範な市民の皆さんと一緒になってひとつひとつ反撃し、潰していくこと。そして、市長選の公約である「新・6つのビジョン」、つまり市民の願いを実現できるように全力を尽くすこと。このことがわたし達《豊かな会》の使命と言えます。その使命をどこまで前進させることができるか、そこで市民派狛江市政を復活できるどうかの帰趨が決します。
読み返してみますと、この3年間の《豊かな会》は、どこまで「広範な市民運動・市民活動との連携を追求し、市民福祉切捨て市政との対抗・反撃、市民派市政の復活に的を絞った市民運動を全力で進めて」これたか?不安になる部分も正直ありますが、
◇エコルマホールの舞台照明用給電ケーブルの早期修繕を求める署名運動への協力
◇こまえ社会保障推進協議会(こまえ社保協)の設立、新たな運動の切り開きへの参加
◇市民センターの増床を視野に入れた改築の検討を求める市議会陳情とその後の市民運動への会員の参加
◇集団的自衛権行使容認、戦争法案に抗する闘いへの参加
◇市民向け広報紙『市民ひと輝く狛江』の創刊、第7号まで発行、全戸配布
◇2015年4月市議選のとりくみ、共産党市議団との連携を強化、良心的市議との連携の追求
◇2回にわたる都知事選、市民派候補・宇都宮けんじさんの応援
──など、主なものを挙げても、結構頑張ってきたなと思っています。
◎しかし、「市政刷新に向けた、最大限幅広い市民運動を建設」には至らず、総会を来春に延期
《豊かな会》は昨年11月22日、第26回定期総会を開催しました。決定した「2015年度活動方針」では、「次回市長選に向けた、市民派候補獲得のとりくみ」として、以下のように確認しました。
来年秋の次回総会に向け、市民派市長候補公募運動の展開を含めて、世話人会を軸に全力でとりくみます。
4月市議選後速やかに、支持政党の相違や保守・革新などの区分けを超え、市民に冷たい高橋市政の転換を願う市民が最大限幅広く参加できる形で、市民派市長候補公募運動を形成します。
しかしながら、本紙10月号に次のように書かざるをえませんでした。
何でも「アベ暴走政治」のせいにするつもりはありませんが、少なくない労力を戦争法案反対運動に集中せざるをえなかったこともあり、「活動方針」で掲げた、市政刷新に向けた、最大限幅広い市民運動を建設するには至っておりません。世話人会として責任を痛感しております。
世話人会として、市民に冷たい市政の刷新・改革に向け、6月市長選に市民派候補擁立してたたかうという《豊かな会》の大方針を貫く決意を会員・支持者の皆さんに明らかにしたうえで、定期総会開催を4月上旬まで延期することをお伝えさせていただきます。
◎6月市長選挙での市政刷新に向けた、新たな市民運動の結成を呼びかける文案
この文案は、事務局長である絹山が、世話人会との情報交換をおこないつつ、《豊かな会》以外の人士も含めた方たちとの協議を経てまとめたものです(一部割愛)。今後、呼びかけ人の皆さんによる検討の対象となる文章で、当然修正を受けることになると思います。
つまり、決定した文章ではありませんが、《豊かな会》会員を初め本紙読者の皆さんにぜひ見ていただき、特に高橋市政の評価に関する部分をさらに深化したいと思いますので、ご意見・ご提起を《豊かな会》をドシドシお寄せください。
12月9日(木)までにお願いいたします。
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