狛江市のホームページに「庁議の概要」というページがあります。原則、毎週火曜日の午前に開かれる庁議の様子を垣間見ることができます。一昨年8月からは、庁議で配布された資料の一部もそのまま掲載されるようになり、“開かれた市政”度はさらに高まったと言えます。とは言え、なかなかホームページを覗く時間もないという方が多いと思います。最新の「庁議の概要」から役立ちそうな資料を掲載します。
多摩川BQ禁止の方向などを了承(9月6日)
9月6日の庁議には建設環境部から、多摩川関連問題庁内検討委員会の第二次報告書(案)が提出され、バーベキュー禁止の条例制定を目指しことなど提案されました。その部分を掲載します。
〔建設環境部からの提案〕
狛江市多摩川関連問題第二次報告書(案)を作成しました。
内容としては、まず「1 これまでの経過」について掲載しています。
河川敷でのバーベキュー全面禁止を実現化するために、河川敷一帯の包括占用及び河川敷の小田急線高架下部分の駐車場としての活用等の対策を検討してきました。早期対応として市道543号線の車両通行止め及び市道533号線では単管パイプの設置等を行いました。
ゴールデンウイークに多摩川河川敷バーベキュー利用状況調査を行ったところ、区域別バーベキュー利用者数が昨年9月の合計は7,779人、今年のゴールデンウイークの合計は12,330人でした。区域別駐車車両数については、昨年の9月の合計は334台、今年のゴールデンウイークの合計は139台でした。
今後の問題点としては、今回の対応によって住宅街の違法駐車車両が増加してしまったこと、電車を利用する人への対応をどうするか、騒音やゴミ等の問題による苦情の増加等が挙げられます。
また、狛江市多摩川関連問題第一次報告書で挙げられた今後の検討事項についての検討結果も掲載しています。
最後に「3 今後の方針」についてですが、4点あります。1.「多摩川河川敷バーベキューに関する苦情」については、年内の条例制定目指し、策定を行っていきます。第4回定例会に上程する予定です。2.「包括占用に関する手続き」については、平成23年度内の占用を目指し、国土交通省京浜河川事務所と協議の上、手続きを行います。3.「多摩川緑地公園グランドの駐車に関する対応」については、小田急線高架下に駐車場を設置するために小田急電鉄株式会社との協議を行っていきます。4.「貸しボート屋に関する対応」については、狛江市観光協会と協議を行い、観光事業として貸しボート屋の活用を検討していきます。
〔主な質疑・意見等−回答〕
・3点質問があります。まず、1.狛江市多摩川関連問題第二次報告書の案ということですが、狛江市多摩川関連問題庁内検討委員会で検討は終わっているのでしょうか。2.バーベキューの規制には包括占用が必要だったはずですが、その必要がないという結論に至った根拠は何でしょうか。3.河川敷内の駐車場が多摩川緑地公園グランドに必要であるとなっていますが、教育委員会で設置が必要と決定しているのでしょうか。
−狛江市多摩川関連問題第二次報告書の案となっている理由は、現在、スケジュールについて不確定なためです。河川敷内の駐車場については、多摩川緑地公園グランドのための駐車場が必要であると検討委員会の中で判断されたためです。
・今回の報告書では、多摩川緑地公園グランドの利用者のために駐車場を設置するというように読み取れます。
−今までの駐車場の利用者が多摩川緑地公園グランドのために使用されている方が多かったため、多摩川緑地公園グランドのための駐車場が必要であるという考えです。
・現在、多摩川緑地公園グランドの運営に支障はありませんが、市として駐車場の設置を決定するということですか。
−住宅地の違法駐車も増えていることも原因となっています。
・多摩川緑地公園グランドの利用者によって、住宅地の違法駐車が増加したわけではないと思います。
・ボート屋への駐車を禁止していながら、多摩川緑地公園グランドの駐車場利用できるようにするのは矛盾が生じるために小田急線高架下に駐車場を設置するということなのか、有料駐車場を設置するためなのでしょうか。教育委員会としては、多摩川緑地公園グランドの利用者のためにも駐車場設置は必要になります。
−バーベキューを禁止している場所に駐車場を設置することで、バーベキュー利用者への規制効果及び駐車場の需要にも応えられることになると考えています。市の施設利用者のための駐車場となる予定です。
・バーベキュー利用者への規制のために駐車場を設置することと、多摩川緑地公園グランドを利用される方が利用できる駐車場という二つの目的が合わさった形になるということです。
・多摩川には憩いの場としての利用もあります。報告書の表現の問題だと思います。
・多摩川緑地公園グランドのためだけに駐車場を設置するのではないので、整理をしてください。
−包括占用についてですが、東海大学の玉巻教授の特別講義では、条例で市域全体を規制できるという説明があり、これを踏まえて市及び関係機関との調整及び検討を行った結果、包括占用を行わないことにしました。
・バーベキュー禁止の範囲を設定するということですか。
−検討します。
【審議結果】−了承
■台風15号による被害等の報告(9月22日)
9月6日の臨時庁議には各部から、9月21日に狛江で大風の吹いた台風15号による被害状況などが報告されています。(実はわたし=絹山の自宅の垣根フェンスが倒壊しました。)
〔各部からの報告〕
台風15号の概要及び状況についてです。警報等の状況は、昨日の午前6時54分に大雨、洪水警報が発令、午前10時32分に暴風警報が発令、午後3時47分に東京都が暴風域に入りました。午後8時55分に大雨、洪水警報が解除、午後11時24分に暴風警報が解除されました。
市の対応としては、午前7時45分に安心安全課、環境管理課、都市整備課及び下水道課による情報連絡体制を配備し、市内のパトロール、排水溝等の清掃及び土嚢の配布準備等を行い、警戒体制を取りました。午前9時30分に臨時庁議を行い、台風15号の状況説明、各部の対応を確認しました。土嚢については、事前配布が13軒で404袋、当日配布が6軒で76袋でした。午前11時4分に安心安全情報メールにて、台風15号に関する情報を市民に配信しました。午後4時45分に2回目の臨時庁議を行い、台風15号の被害状況、各部の対応確認及び夜間体制の決定等を行いました。総務部及び建設環境部は職員を全員待機とし、政策室、福祉保健部及び施設管理担当課では管理職を全員待機としました。午後7時15分に職員の待機体制を一部縮小しました。その後、強風による倒木の連絡が入り、建設環境部による対応を行いました。午後9時から建設環境部にて市内全域の道路状況を確認し、午後10時20分に情報連絡体制を解除しました。
狛江市の雨量計の測定結果は、1日の雨量は153ミリ、1時間の最大雨量は午後4時から5時までの25ミリでした。市内に浸水被害はありませんでした。
午後6時25分頃に狛江駅周辺の帰宅困難者の確認を行いましたが、帰宅困難者による滞留はありませんでした。
多摩川については、正午に小河内ダムが放流を開始しました。調布市の石原水位観測所では、午後6時40分に3.77mを記録しました。
浸水被害はありませんでしたが、冠水や集水桝が詰まる等しました。冠水は市内で16か所発生しました。
今回の台風15号は、非常に風が強く、倒木の被害がありました。多摩川五本松のうち、1本が倒れました。現在、造園業者に五本松の状況を調査してもらっています。根川の桜も2本倒れました。1本は根元から折れ危険なため、昨日中に伐採しました。もう1本については、職員では対応ができないため、業者に対応を依頼しています。野川緑道の桜も根元から折れたため、昨日中に伐採しました。また、狛江三叉路周辺の民家の木が電柱に向かって折れたため、東京電力に連絡し、対応していただきました。
カーブミラーについても被害があり、1本が倒壊、2本が破損しました。街路灯も2本破損しました。公園では、16本が倒木、3本の枝が折れ、1か所で電灯が切れました。
学校関係では、複数の校舎で雨漏りが発生しました。狛江第五小学校では柳が倒れ、造園業者の対応が数日かかる見込みです。和泉小学校では桜が倒れ、狛江第二中学校でも1本が倒木しました。対応としては、作業員では困難な場合に、業者に依頼しました。
社会教育施設については、兜塚古墳で土砂が流れ、フェンスを圧迫しており、対応が必要です。
あいとぴあセンターについては、石膏ボードが3か所破損しました。
保育園及び学童保育所では、交通機関が麻痺したことに伴い、保護者への引渡しが済むまで職員は全員待機としました。学童クラブについては、狛江第一小学校放課後クラブが午後9時11分に引渡しを完了しました。保育園では、和泉保育園で午後10時25分に引渡しを完了しました。
被害としては、仮園舎で乳児用のプールが固定されていなかったため、風にあおられ、ガラスの一部を破損しました。
地域センター及び地区センターについては、施設の一部で雨漏りが発生し、南部地域センターの屋根の一部が破損し、落下しました。
折れた枝等が高所に引っかかっている場合がありますので、確認が必要です。
〔主な質疑・意見等−回答〕
・あいとぴあセンターについて、その後の対応はどうなっていますか。